インターミッション〜束の間の休息〜 第50話
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そしてシャマーラが呟いた言葉を聞いたロイドは一瞬呆けた後驚きの表情で尋ねた。
「私達は元々”短期間限定”で特務支援課に所属するという話でして……その期間が後数ヵ月ほどなんです。……本当でしたら上級ランクの工匠として昇格したのなら、留学を取りやめて上級工匠の義務を果たすべきなんですけど……お父さん達に無理を言って続けさせてもらっているんです。」
「そうか……そう言えばそうだったな………………………」
セティの説明を聞いたロイドは頷いた後残念そうな表情をし
「もしかして寂しいの?」
ロイドの様子を見たシャマーラは尋ねた。
「勿論。支援課のビルの地下から聞こえて来る物を創る音が聞こえなくなるのも寂しいし、何よりセティ達にもう会えないのは寂しいよ。」
「「「…………………」」」
そしてロイドの言葉を聞いたセティ達はそれぞれ黙り込み
「……?3人共、どうしたんだ?」
セティ達の様子を見たロイドは尋ね
「フフ……成長してもやっぱりロイドさんはロイドさんだなって改めて思いまして……」
「……むしろ以前より強力になっているような気がしますし。」
「そんな事を続けていたらいつかエリィさん、本気に怒るよ〜?」
尋ねられたセティは苦笑し、エリナは頬を赤らめて呟き、シャマーラはからかいの表情でロイドを見つめて言った。
「な、何でそこでエリィが出てくるんだよ。―――それより3人共。期間は短いかもしれないけど、改めてよろしくな。」
シャマーラの言葉を聞いたロイドは溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべて言い
「「「はい(うん)!!」」」
ロイドの言葉に3人はそれぞれ頷いた。そしてロイドはセティ達から離れて行き
「……ねえ、セティ姉さん。あたし達が考えた”提案”、父さんに話してお願いしてみようよ〜。」
「……そうすれば皆さんと一緒にいれるので、いいと思いますが………それにユイドラの発展にも繋がりますし……」
ロイドが去った後シャマーラとエリナはそれぞれセティを見つめて言い
「………その為にはまず、私達全員が”匠貴”にならなければいけません。―――2人とも。”匠貴”になるには並大抵の努力ではなれないのはわかっていますか?」
見つめられたセティは考え込んだ後、真剣な表情で2人を見つめて言い
「勿論!みんなと一緒にいれる為なら頑張れるし、何よりあたし達の初恋を実らせないとね!」
「全く、そんな不謹慎な理由を父様達が知ったら、賛成してくれないかもしれませんよ?………まあ、シャマーラの意見には賛成です。―――”人間”であるロイドさん達と接する事ができる時間は非常に限られていますしね……」
見つめられたシャマーラは力強く頷き、エリナは呆れ
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