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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
インターミッション〜束の間の休息〜 第50話
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ら驚かれたりすると思うんだけどな……?しかもセラウィさん達が産んだり、身籠った訳じゃないんだし。」

「エリザ母さんは元から父さんの愛人の一人としてユイドラのみんなが知っていたし、ハンナ母さんと父さんが親しい事もわりと知られていたし、今更だよ?むしろハンナ母さんが父さんの子供を身籠ったのが遅いぐらいだって言われているよ。」

戸惑っているロイドにシャマーラが答えた。

「ハハ……というか気になったんだけど、そんなに腹違いの子供達がいて後継者とかは大丈夫なのか?」

「ユイドラの領主は世襲制ではなく、公式上最高ランクである”匠貴”の工匠達の中から次代のユイドラ領主を決めるという制度ですから、領主の子供だからと言って私達はユイドラ領主の後継者ではありませんので。」

そしてロイドの疑問にエリナが答え

「それにしてもハンナ母さん、よかったね♪」

シャマーラは嬉しそうに言い

「ええ……『これでやっと教会の後継者ができました』って嬉しそうに言ってましたし………まあ、お父さんの”第四使徒”となって不老不死の身となった今では後継者の意味もないような気もしますが………」

セティは微笑みながら頷いた後苦笑していた。

「ハハ………そちらは平和そうで何よりだよ。――――ちなみに3人共、その”工匠”のランクだったか?もしかして修行して、ランクが上がったのか?」

シャマーラとセティの会話を聞いていたロイドは苦笑しながら言った後3人を見つめて尋ねた。

「うん!あたしは”工匠長”!」

「私はシャマーラと同じ”工匠長”です。」

「私は”匠範”ですね。」

「へ〜………その工匠のランクっていうのはよくわからないけど、凄いのか?」

シャマーラ達の話を聞いたロイドは興味深そうな様子で尋ねた。

「……”工匠長”は上から数えて3番目になり、”匠範”は2番目になりますね。」

「ええっ!?そんなに凄いのか!?け、けど10代でそんな凄いランクになるなんて、さすがだな……」

セティの説明を聞いたロイドは驚いた後苦笑していた。

「まあ、父さんの子供だからって言う理由でみんなが納得しているのは微妙に納得できないんだけどね〜。」

「……仕方ありませんよ。父様は歴代の工匠として最高の方なのですから。……その代わり父様達は私達を一人前と認めて私達からクレール兄様達の護衛を外したでしょう?」

ロイドの言葉を聞いたシャマーラは頬を膨らませ、エリナは静かな表情で答えた後シャマーラに視線を向けて言った。

「……そうだね。それに”特務支援課”にいられる期間もそんなに残っていないし、アト姉さん達の分も頑張らないと!」

「え………支援課にいられる期間がそんなに残っていないって、どういう事なんだ!?」

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