インターミッション〜束の間の休息〜 第50話
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セティ達の話を聞いたロイドは唸った後疲れた表情で溜息を吐いた。
「もう終わった事なんだから、別にいいじゃない!結果的に二大国の裏組織は追いだせた上、クロスベルは以前より外国人達を厳しく取り締まれるんだし!」
「……二大国の思惑を考えると自業自得とも思えるので、ロイドさんが気にするほどではないかと。」
「………例え”神”であっても全ての人々を幸せにするなんて事は不可能です。他の事にまで目を向けて、自分達が守るべきものを見誤らなければいいと思います。」
ロイドの様子を見たシャマーラたちはそれぞれ元気づける言葉を言った。
「……ありがとう、3人共。そう言ってもらえると気が少し楽になったよ。それより3人共、故郷で本職である”工匠”として修業をしていたんだよな?何か変わった事はあったかい?」
3人の言葉を聞いたロイドは静かな笑みを浮かべた後尋ねた。
「変わった事……ですか。ありましたね。」
尋ねられたエリナは苦笑しながら答え
「うん、とんでもない事があったね♪」
「フフ……確かにそうですね。」
シャマーラは嬉しそうな表情で頷き、セティは微笑んでいた。
「?一体何があったんだい?」
「……私達に双子の弟と妹が産まれ、そして新たな妹か弟が産まれそうなんです。」
「へ!?それってどういう事なんだ!?セティ達のご両親って父親であるウィルさんを除けば全員母親が違うけど……もしかしてセラウィさん達の誰かが?あの中では誰も妊娠しているようには見えなかったんだけど……」
セティの話を聞いたロイドは驚いた後尋ね
「双子を産んだのはあの時は妊婦の身であった為、父様達と同行していなかったエリザ母様で、母様より位階が上である天使―――父様の守護天使となった”主天使”の方なんです。本名はエリザスレインという名前で、もしかしたらですけどロイドさんも知っているかもしれませんね。」
「――――あ。もしかしてリベールの”異変”の解決にウィルさん達と一緒に貢献したっていう天使か……!?」
エリナの話を聞いたロイドはある事を思い出して驚きの表情で尋ね
「そうだよ〜……で、あたし達の故郷であるユイドラにある唯一の教会を運営しているシスターのハンナさ……いや、ハンナ母さんが父さんの子供を身籠ったんだ〜。」
尋ねられたシャマーラは頷いた後話を続けた。
「ええっ!?……それでどうなったんだ?」
「特に何もありませんが……強いて言うなら私達のハンナさ―――ハンナお母さんに対しての接し方が母親としての接し方になったぐらいですし。」
自分達の話を聞いて驚いて尋ねてきたロイドにセティは答え
「そ、そうなのか……?領主の方なんだから、子供ができたりしたら領民の人達か
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