インターミッション〜束の間の休息〜 第50話
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「……無理もないと思います。クロスベルを守る為とはいえ、親しい人達が二大国の首脳を罠に嵌めた挙句、二大国を混乱させる原因を創ったのですから。普通の人ならショックを受けますよ。」
申し訳なさそうな表情をしているロイドにティオは複雑そうな表情で言った。
「……本当にこれでよかったのかと未だに思っているよ。……確かにルファ姉や局長達が動いてくれなかったら、テロリスト達は赤い星座に殺され、さらに黒月達に捕えられ、その結果クロスベルは安全保障について二大国から責められる立場となっていただろうけど……だからと言って、自分達が作った冤罪を完全に恐喝としか思えないようなやり方で無理やり認めさせて二大国を混乱させるなんて間違っているとしか思えないんだよな…………」
「………ルファディエルさんも言ってたでしょう?『私達のやり方が間違ったやり方である事は否定しないわ。だから、貴方達は貴方達のやり方で自分達が守りたいものを守っていきなさい』と。だからわたし達はわたし達が目指すものを見極めて目指していけばいいと思います。」
「ティオ……そうだな。確かにそうかもしれない。受けたショックを、自分の力不足と取り違えて動けなくなってたみたいだ。」
「なら、どうか動いてください。滅多にない全員での休暇……それもセティさん達もちょうど戻って来たのですから。みんなに楽しんでもらえるよう、配慮するのはリーダーの役目では?」
「ああ、そうだな。」
ティオの言葉に頷いたロイドはティオに近づいてティオの頭を撫でた。
「……!?」
頭を撫でられたティオは顔を赤らめてロイドを見つめ
「サンキュー、ティオ。ちょっとみんなと軽く話してくるよ。」
見つめられたロイドは笑顔で答えた。
「え、ええ。それがいいかと。………でも……あの……」
「ああ、悪い悪い。」
ティオの言葉を聞いたロイドはティオの頭に乗せていた手をどけ
「……ぁ………」
ロイドの手が離れるとティオは小声で呟いた。
「はは、子供扱いしたわけじゃなくて、感謝のつもりっていうか……」
「いえ、気にしてません……その……むしろもう少し……」
「え?」
「っ……何でもありません!早くみんなの所に行ってきてください。」
「あ、ああ……?」
いきなり声を上げたティオの様子にロイドは戸惑いながら答え
(ルファディエル……いい加減、この男の”この性格”はなんとかならんのか……!)
(ハア…………また後で将軍に苦言を言われそうね………)
(くかかかかっ!相変わらず無意識で女共の好感度を上げるその天然さ……さすがだよ、ロイド!)
その様子を見ていたラグタスは顔に青筋をたて、ルファディエルは溜息を吐き、ギレ
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