外伝〜英雄達の大粛清〜中篇
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ァディエル警部のおっしゃる通り、黒月もカルバード政府に依頼され、テロリスト達や赤い星座と共謀して私とリフィア殿下の暗殺を計画したという情報を手に入れたのです。―――そしてそれを防ぐため、個人的に親交がある”嵐の剣神”セリカ殿達に黒月達を制圧する事を依頼しました。」
見つめられたレン皇女は不敵な笑みを浮かべて答えた。すると
「―――これがその書状だ。そして黒月や赤い星座を相手にするには手が足りなかった為クロスベル警察や警備隊にも依頼した。」
セリカが懐から書状を出して答え
「―――これがその委任状になります。」
「イアン弁護士。これなら自治州法で適用されるでしょう?」
さらにルファディエルも懐から書状を出して言い、続くようにヴァイスも懐から書状を出して言った後イアンに尋ね
「た、確かに適用されますな………」
尋ねられたイアンは戸惑いの表情で答えた。
「ふざけるなっ!これは冤罪だ!そのような事実、全てメンフィルと遊撃士協会が作った絵空事だろうが!」
するとその時ロックスミス大統領は怒りの表情で怒鳴った。
「あら………ならば、どうするおつもりなのですか?まさか”不戦条約”を提言したリベールと同盟を組んでいる我々メンフィルを疑い、剣を交わすおつもりなのですか?」
「それと勘違いしているようだが、俺は遊撃士ではない。―――俺はレウィニア神権国の客将だ。今回”休暇中”の所、急遽メンフィルと”傭兵”としての契約を結んだだけだ。俺がレウィニアの客将である事はメンフィル帝国や”ブレイサーロード”が証明してくれる。」
するとレン皇女は上品な微笑みを浮かべた後凶悪な笑みを浮かべて尋ね、さらに続くようにセリカは静かな表情で説明を続け
「大統領閣下!まさかメンフィル帝国に宣戦布告するおつもりなのですか!?」
「宰相閣下!まさかエレボニア政府も同じ考えなのですか!?」
レン皇女の話を聞いたカルバードとエレボニアから派遣されているマスコミは真剣な表情でそれぞれ叫び
「なっ……!?リ、リフィア殿下……レン姫……メンフィルはまさか………!(も、もしかしてこれも全てルファディエルさんが!?)」
「……何という事を………下手をすれば世界中が混乱してしまいますぞ……!?」
「………………………(ま、まさかこれら全て仕組んだのもあの天使なのか!?)」
「!!!」
「クッ……………!(想定外だわ………まさかメンフィルがクロスベルとオリヴァルト皇子と協力して大統領や鉄血宰相の失脚どころか、エレボニアとカルバードの混乱を狙って、ここまでしてくるなんて……!一体誰がこれ程の大それた事を考えたの……!?)」
一方クローディア姫は驚いた後表情を青褪めさせて身体を震わせながら
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