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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜英雄達の大粛清〜前篇
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「ええ、確実を期すために。私はともかく皇子殿下を狙った罪は万死に値すると言わざるを得ません。背後にいる愚か者たちへの良い警告にもなってくれるでしょう。」

「くっ………(ここまですらもルファディエルさんやヴァイスの読み通り……全く、敵に回したら恐ろしいけど、味方にしたら本当に心強いよ………!そして”本番”はここから…………!)」

(よく言うぜ……)

そしてオズボーン宰相の言葉を聞いたオリヴァルト皇子は内心ある決意をしながら悔しそうな表情で唇を噛みしめ、レクター書記官は呆れた表情でオズボーン宰相を見つめていた。

「た、確かに自治州法では認めざるを得ませんが……」

一方イアンは戸惑いの様子で言いかけ

「だが、これはあまりにも―――あまりに信義にもとるやり方ではありませんか!?」

マクダエル議長は怒りの表情で叫んだ。

「おお、それは誤解です。それよりも方々……図らずとも証明されましたな?この程度のアクシデントですらクロスベル自治州政府には自力で解決できないという事が。」

「……!」

「ふむ、まんまとテロリストを会議の場に近づけた挙句……無様に取り逃がし、結局は我々の配慮によって逃亡を阻止できたわけか。確かに、先程の議案の良い事例と言えるであろうな。」

ロックスミス大統領の言葉を聞いたマクダエル議長は目を見開き、オズボーン宰相は頷いた後不敵な笑みを浮かべた。

「ええ、失礼ながら実際に命を狙われた皆様方にとって……先程の駐留案、もはや真剣に検討せざるを得ないのではありませんかな?」

「あ、あなた方は……」

「……なんと強引な……」

「ま、まさかそのために……」

ロックスミス大統領の話を聞いたマクダエル議長は怒りに震え、アルバート大公も怒りの表情になり、クローディア姫は静かな怒りを纏った。するとその時



「―――その前に確認したい事がある!オズボーン宰相!お前が赤い星座に今回の件を許可したのは真実か!?」

リフィア皇女がオズボーン宰相を睨んで尋ね

「ええ、真実です。これもオリヴァルト皇子や皆様方の身を守る為です。」

尋ねられたオズボーン宰相は静かな笑みを浮かべて答えた。

「―――私からも確認したい事があります。ロックスミス大統領、黒月に今回の件を許可したのは真実で構わないのですね?」

「ええ!彼らは昔から親交のある心強い友人ですよ!」

そしてレン皇女に尋ねられたロックスミス大統領は笑顔で答えた。

「ほう………?―――ならば、赤い星座がリベールの”異変”時、”異変”を起こした”身喰らう蛇”という国際犯罪組織に雇われてロレントを襲撃しようとしたことも当然知っているな?」

「………?ええ、それは勿論。」

一方
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