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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第56話 一妻多夫
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ドキッ
この言葉につくねもカイトも…モカ自信も赤くなった。
「(まずい… 女の子にここまで面向かって言われるとさすがに照れる…顔に出てるよな…)」
カイトは頭を掻きながら苦笑し、つくねとモカは俯いていた。
その時だ。
「おはよーございまーす!」
その登場の仕方には、ジャンッ!! と言う効果音をつけてみたくなる程である。
いきなりの事で、驚きつくねは、思いっきり地面にダイビングヘッド。
カイトはビクッ!! っと、なりながら振り返る。
「び、びっくりした!!」
モカもまた驚いて振り向く。
「くるむちゃん!? 何でまたっ…」
登場したのは、くるむである。
くるむは、モカには全く構わず、続けた。
「つくねくん! カイトくん! クッキー焼いたんだけど一緒に食べない??」
笑いながら話す。
「へ…? 何でオレ?」
「ん? オレも?」
2人共が困惑しながら、話を聞いてみると。
「やーーー ほらっわたし…生涯1人だけの「運命の人」を探してるっていってたけど、ちょっと問題が発生しちゃって……」
そして、そこには、満面の笑みがった。
「わたし!! 2人とも好きになっちゃったの!!」
「「「ええええ!!!」」」
3人それぞれ驚愕していた。
昨日友達だ、と言う事は伝えたが―――、日も浅い内に告白されるとは思わなかった様だ。それも2人に―――。
「ほら、カイトくんは身を挺してわたしを庇ってくれたし! つくねくんは酷い事したわたしをあんなに優しくしてくれて、許してくれたし… もーー2人に惚れちゃいましたよ!! 人間じゃないんだし! 一夫多妻じゃなくて一妻多夫!! で! 2人の事、同時に愛します〜〜♪」
一夫多妻は、確かに――人間の世界ででも存在する。
だが、その逆は……あまり聞いた事が無い。だから、困惑するのも無理は無く。
「ええええええ!!」
「ええええ!! 惚れって… オレも!!」
モカもカイトはまたまた驚愕して。
「一妻多夫って…」
つくねは放心してしまっていた。
完全に、3人は、それぞれがオロオロしていると。
くるむは、つかつか、とモカの方に歩み寄って、正面から眼付け。つまり、メンチの切り合いである。バチバチバチッ…と火花を散らしていた。(くるむが一方的に――)
「ちょっと! くるむちゃん 何言ってんのさ 何とかしてよー 2人とも!!」
「いっそのこと今すぐ結婚して〜 2人とも〜!!」
モカは止めようとするが、直情型であるくるむを止める事なんて、出来る筈もない。
「ちょ…これは……。流石に、オレにと
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