暁 〜小説投稿サイト〜
ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第56話 一妻多夫
[13/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


ドキッ




 この言葉につくねもカイトも…モカ自信も赤くなった。

「(まずい… 女の子にここまで面向かって言われるとさすがに照れる…顔に出てるよな…)」

 カイトは頭を掻きながら苦笑し、つくねとモカは俯いていた。



 その時だ。



「おはよーございまーす!」

 その登場の仕方には、ジャンッ!! と言う効果音をつけてみたくなる程である。

 いきなりの事で、驚きつくねは、思いっきり地面にダイビングヘッド。
 カイトはビクッ!! っと、なりながら振り返る。

「び、びっくりした!!」

 モカもまた驚いて振り向く。

「くるむちゃん!? 何でまたっ…」

 登場したのは、くるむである。
 くるむは、モカには全く構わず、続けた。

「つくねくん! カイトくん! クッキー焼いたんだけど一緒に食べない??」

 笑いながら話す。

「へ…? 何でオレ?」
「ん? オレも?」

 2人共が困惑しながら、話を聞いてみると。

「やーーー ほらっわたし…生涯1人だけの「運命の人」を探してるっていってたけど、ちょっと問題が発生しちゃって……」

 そして、そこには、満面の笑みがった。


「わたし!! 2人とも好きになっちゃったの!!」

「「「ええええ!!!」」」


 3人それぞれ驚愕していた。
 昨日友達だ、と言う事は伝えたが―――、日も浅い内に告白されるとは思わなかった様だ。それも2人に―――。

「ほら、カイトくんは身を挺してわたしを庇ってくれたし! つくねくんは酷い事したわたしをあんなに優しくしてくれて、許してくれたし… もーー2人に惚れちゃいましたよ!! 人間じゃないんだし! 一夫多妻じゃなくて一妻多夫!! で! 2人の事、同時に愛します〜〜♪」

 一夫多妻は、確かに――人間の世界ででも存在する。
 だが、その逆は……あまり聞いた事が無い。だから、困惑するのも無理は無く。

「ええええええ!!」
「ええええ!! 惚れって… オレも!!」

 モカもカイトはまたまた驚愕して。

「一妻多夫って…」

 つくねは放心してしまっていた。

 完全に、3人は、それぞれがオロオロしていると。

 くるむは、つかつか、とモカの方に歩み寄って、正面から眼付け。つまり、メンチの切り合いである。バチバチバチッ…と火花を散らしていた。(くるむが一方的に――)

「ちょっと! くるむちゃん 何言ってんのさ 何とかしてよー 2人とも!!」
「いっそのこと今すぐ結婚して〜 2人とも〜!!」

 モカは止めようとするが、直情型であるくるむを止める事なんて、出来る筈もない。

「ちょ…これは……。流石に、オレにと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ