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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第56話 一妻多夫
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るのだ。いつも周囲から視線を浴びているモカだったが……。流石に今回の様に正面から見られる事は無く。
「(な、何だか恥ずかしいよぅ………///)」
モカは赤面していた。
「(ちょっと!! カイト! そ、その あんまりよくないんじゃないの!? そんなにじっと見てるなんて!!)」
モカの様子に気がつき、慌ててつくねがカイトに呟いた。
っっ! あ、ああ!! 悪い悪い… その… 下心とかはないんだ… ごめん…」
つくねに言われると思わなかったが、胸元を凝視していたのは事実だから、カイトはすぐに謝った。
「 いっ いやそんな…」
モカはまだ赤面していたが、それでも手を振って大丈夫だと伝える。
「ん。……さっきの話だけど、オレもつくねと同じだよ」
気まずくなったが、とりあえず場を収めようと話した。
「ほ、ホント??」
モカは顔を明らめ話した。
だが、カイトの話はまだ終わった訳ではない。
「ただ封印が壊れるって考え方… オレは好きじゃないか…な」
続けて話した。 2人の頭の中には、《??》が浮んでいた。
「モカと、もう1人のモカ。2人は、もうオレ達にとってもう友達だから。……封印が壊れる…っていったら、《どちらかが壊れる》…とも聞えるんだ。モカが心配なのはわかるけど、たとえ モカの封印が効かなくなっても。 ん…とな…言葉では言いにくいけど… 裏も表も無い…いや、表裏一体になる…かな? そういう風に考えてみたらどうだ? 2人で1つ…みたいにさ」
そう答えた。
暫くモカは黙って聞いていたが。話し終えると同時に。
「うん!! カイト! ありがとう!! わたし…そんな考え方出来なかった!そうだよね…二重人格でも 裏のわたしもわたしなんだよね!」
そう言って カイトにお礼を言った、その瞳には僅かに涙が溜まっていた。
「(う………、やっぱ カイトには敵わない…かな)」
つくねは若干落ち込んでいた。
カイトの言った事はとても素晴らしい考え方だった。
異論はあるはずも無い、だが、そう答えられなかった自分に少し腹が立って言ったのだった、そんなつくねに気がつて、ため息を軽く吐くのはカイト。
「まあ… 言うのがちょっと遅れたのが心象悪いな。その点つくねは真っ先にどっちのモカもモカだって言ったから、スッゴい想ってるんだなーーーっ 良いトコ、あるじゃん」
そうカイトが言うと、つくねは慌てて反応。
「えええ! そ、そんなオレはそんな大それた事…」
沈んでた顔が吹き飛び一気に赤くなった。
「うん!! わたし!! 2人とも大好きだよ!!」
モカは、そんな2人を見て、満面の笑みで2人の腕をくんだ。
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