機動戦艦ナデシコ
1404話
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だが、ナデシコの場合はあくまでもナデシコ1隻しか存在しない。
一応エステバリスも賊軍の戦力に比べると圧倒的な性能を持ってはいるのだが、ナデシコからあまり離れられないという欠点がある。
その辺を考えると、やはり手数が足りないというのは問題になるだろう。
「それで俺達、か」
「そうだね。この月面ドックはどうしても陥落なんて事はさせたくないんだ。ミスマル提督からも、その辺はくれぐれもって言われてるし」
「まぁ、いざとなったらメギロートやシャドウを駐留させればそれでいいから何とでも出来るけどな」
「あはは。シャドウミラーの戦力は羨ましいよ」
アカツキがそう告げるのと同時に、とある部屋の前で足を止める。
「さ、入ってくれ。取りあえず現在の状況とか、その辺をしっかりと見てくる必要があるだろうし、事態が動くまではここで待機してて欲しい」
「……いいのか? いや、俺としては嬉しいけど」
休むというだけなら、それこそシロガネで休むというのも普通にありだろう。
だがこの月ドックについての情報を多少なりとも得ておきたいと思うのは間違いない事実であり……そういう意味では、ここで暇潰しをしてもいいってのは俺に取って嬉しい限りだ。
いやまぁ、アカツキもそれを理解した上でこうして部屋を用意したんだろうが。
「ああ、それとエリナ君。君も暫くはアクセルの相手をしてくれ」
「なっ!? アカツキ会長、それは……」
アカツキが言外に込めた言葉の意味を理解したのだろう。エリナの頬が真っ赤に染まる。
「いいから、いいから。折角こうしてアクセルを招待したんだから、ホストとして持てなすのは当然だろ? それに、今すぐに事態が動くとは思えないしね」
「それはそうですけど……でも、私の立場としては……」
「エリナ君の立場だからこそ、今アクセルやナタルさんの相手をするのが重要なんだろ? コネってのは重要なものだってのはエリナ君も知ってるだろ?」
「それは……そうですけど」
アカツキの秘書をしているだけに、当然コネが重要だというのはエリナも理解してるだろう。
いや、寧ろエリナこそがコネの重要さを一番良く理解していると言ってもいい。
「……分かりました。ですが、何かあったらすぐに連絡をして下さい」
そう告げると、エリナは部屋の扉を開く。
そんなエリナの耳元でアカツキが何かを呟くと、次の瞬間にはエリナの顔が真っ赤に染まり、厳しい視線で睨み付ける。
……アカツキの性格を考えれば、どんな事を言ったのかが容易に想像出来てしまう。
「おお、怖い怖い。じゃあ僕は情報を集める必要があるからちょっと行くね」
「普通なら情報を集めるのは秘書とかの役目だと思うんだけどな」
「ははは。普通ならそうかもしれない
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