第6章
体育館裏のホーリー
第112話 大決戦です!
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決戦日、俺達は部室から明日夏達に見送られながらゲームフィールドへと転移してきた。
「着いたのか?」
そこはだだっ広い場所で、離れた場所に神殿みたいのがあった。
「……ここが本陣と言う事でしょうか?」
木場が訝しげに言う。
ライザーの時も転移した場所が本陣だったし、そう言う事なんだろう。
なんにせよ、俺は俺の仕事をするだけさ!
と、勇んでみたものの、いつまで経っても開始の合図が無い。
「……妙ね? 審判のアナウンスも無いなんて……」
「な、何か問題でもあったのでしょうか?」
首を傾げていると、神殿とは反対の方向に魔法陣が出現する!
しかも、一つじゃなく、沢山の魔法陣が出現していた!
「……アスタロトの紋章じゃない! 気を付けて!」
部長の言葉に俺達はそれぞれの得物を出して一斉に身構える。
「……この紋章、記憶が確かなら……」
部長が紅いオーラを身に纏いながら視線を鋭くする。
魔法陣から大勢の悪魔達が現れる!
「『渦の団』の旧魔王派に系統した者達よ!」
それってつまり、テロリストって言う事かよ!
「忌々しき偽りの魔王一族グレモリー。ここで散ってもらおう」
悪魔の一人が部長に挑発的な物言いをする。
クソッ! 一体どうなってんだよ!?
「キャッ!」
「ッ!?」
アーシアの悲鳴が聴こえ、振り返ると、アーシアの姿が無かった!
「ハッ! アーシアッ!?」
ふと、上を見上げると、アーシアを捕らえたディオドラの姿があった!
「ディオドラ!」
「テメェ!」
「やあ、アーシア・アルジェントはいただくよ」
「これはどういう事!」
「君達はここで『渦の団』達に殺されるんだよ」
部長の怒り混じりの問いに奴は醜悪な笑みを浮かべて答える!
こいつ! 『渦の団』と通じてたって言うのかよ!
「最低だわ! しかも、ゲームまで汚すなんて、万死に値する! 何よりも、私の可愛いアーシアをッ!」
部長の怒声を聞いても奴はどこ吹く風と言った様子だった。
「まあ、この数を相手に最後の足掻きをしてくれたまえ。僕はその間にあの神殿でアーシアと契る。意味は分かるかな? 赤龍帝」
野郎ッ! ふざけた事ぬかしやがって!
「イッセー、アスカロンを!」
「おう!」
ゼノヴィアの言葉に俺はすぐに反応し、篭手からアスカロンを取り出してゼノヴィアに投げ渡す!
「アーシアは私の友達だ! お前の好きにはさせん!」
ゼノヴィアがディオドラへと斬り掛かるが、奴はあろう事かアーシアを盾にしやがった!
「ッ!?」
ゼノ
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