渡り鳥が忘れた、古巣【C】
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超、興奮した。交わりを済ました泰弘に、直子は「有難う」と、小声で言った。泰弘が「如何して」と聞くと、直子が「ヤッチャン、大好きだから」と、言った。「もう一回、遣ろうか?」と、泰弘が言うと、直子が、泰弘の体に抱き付き「何回でも、して」と、言った。
皆が、ロビーに集まっていた。泰弘と直子が集合時間を過ぎても、部屋から出て来なかった。30分程、遅れて、二人はロビーに現れた。「ごめん」「ごめんなさい」と、云って、二人は皆に謝った。ロビーで、日本人オーナーが立ち上がり「初老の私、遠藤明弘は先日、Miss.MILAI(未来)と、結婚しました」と、言った。ロビーの皆が、突然の報告に唖然としたが、尽かさず全員が、拍手した。泰弘がMiss.MILAI(未来)を立ち上がらせ、遠藤明弘と手を組ませた。再び、拍手が、鳴り響いた、MARIA(マリア)が、Miss.MILAI(未来)に近付き「ママ、おめでとう」と、言って祝福した。ホテル内の、キャフェテリアに移動した。ステージで、バンドとシンガーが、演奏していた。夕食は、二人の祝宴に変わった。孤児院の子供達が、Miss.MILAI(未来)と明弘に、キスをした。シンガーが、気を効かせ、唄った。明弘とMiss.MILAI(未来)が曲に合わせ踊り始めた。泰弘と直子も、直弘とMARIA(マリア)も踊り始めた。青年議員の魁もMary(メアリー)と、踊りたかったが、彼は、言い出せなかった。踊り終えて、直子と、隣り合わせの席に着いた直弘が、「如何して、ロビーの集合時間に、遅れたの?」と、小声で聞くと「ヤッチャンと、エッチ、していたの、三回も、しちゃった」と、嬉しそうに答えた。直弘は、父も母も若いな、思い、同時に、母・直子の、娘に戻った様な、嬉しそうな表情が、意地らしく感じ、フィリピンに来て、良かったと、思った。隣で聞いていたMARIA(マリア)が、泰弘の腕を抓り(つねり)「自分達も、頑張ろうね。今夜、一杯、しようね」と言ったら、直弘が「勿論だ!」と、言って頷いた。Mary(メアリー)の、隣の席には、青年議員の魁が座った。魁は、英語が話せず、Mary(メアリー)や、孤児院の子供達との会話は、ジェスチャー会話が主体で、見かねた反対隣席のキクが、翻訳した。ヨネは、一佳とDREAM(ドリーム)の、食事の世話を焼いていた。祝宴も終わりに近づいた頃、MARIA(マリア)と直弘が、バンドに合せ唄った。そして、泰弘と直子に、踊る様に言った。二人は、チークで踊った。二人の踊る姿は、大人達の涙を誘った。
祝宴で、程よくアルコールが入った直弘は、MARIA(マリア)の期待が外れ、即、眠りに入ってしまい、MARIA(マリア)は御機嫌斜めだった。一人部屋の青年議員の魁は、ノートパソコンが入った段ボールを持ち、大部屋に行った。室内では、孤児院の子供達が、初体験のベッ
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