暁 〜小説投稿サイト〜
渡り鳥が忘れた、古巣
渡り鳥が忘れた、古巣【C】
[6/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

直弘は、フィリピンに渡航しようと、考えていた。父親・泰弘に妻・MARIA(マリア)を見せたいと、思っていた。自分もMiss.MILAI(未来)に会いたいし、MARIA(マリア)とDREAM(ドリーム)にも、里帰りを、させて遣りたかった。直弘はMARIA(マリア)に話した。MARIA(マリア)は超、喜び「お母さん(直子)も、ヨネさんも、キクさんも、お父さん(泰弘)に会いたいから、家族全員で、行こうよ」と、言った。直弘も同意して、直子とヨネとキクに、話したら、三人供、桁外れに喜んだ。吹奏楽仲間に、相談したら「当然、行くべきだ」と、賛成してくれた。中で、青年議員の魁は「先日の直弘の話しに、感動した。自分も、同行して是非、Miss.MILAI(未来)さんに、会いたい。彼女は、リトル・マザー・テレサだ。日本人の、誇りだ」と、言った。斯して、安藤家と青年議員の魁の、新春1月の、フィリピン旅行が、決定した。
暮れの12月だった。古民家の畑は、収穫期を終え、地肌が見えていた。冬の農場も、収穫期を終え、暇だった。直弘が、古民家の農業倉庫で、何かを作っていた。クリスマスイブの夕方、古民家に、博史と由実子が、幼児貧困の子供達を連れて、現れた。次に、吹奏楽の仲間達と青年議員の魁が、楽器を携え(たずさえ)、現れた。彼等は、古民家の農業倉庫に入り、サンタクロースの衣装に着替え、顔に綿で作った白髭を、付けた。そして、各々が持ち寄ったクリスマスプレゼントを、各自の農業用麻袋に、詰めた。農業用荷車には、橇の(ソリの)デコレーションが施され、農業用荷車を牽引するトラクターには、トナカイの覆いが、被されていた。トラクターを先導する山羊は、鼻を口紅で赤く塗られ、トナカイの角形の帽子を被り、首に鈴を付けていた。直弘は、クリスマスのサプライズをしようと企み、一人、農業倉庫に閉じ籠り、これらを作って、いたのだ。サンタクロースの全員が、麻袋を肩に担ぎ、農業用荷車に乗り込んだ。準備万端、整った。直弘が、トラクターの助手席の、ラジカセのスイッチを入れ、エンジンを掛け、農業倉庫のシャッターを開けた。ここで、アクシデントが起きた。先頭の山羊が、ラジカセの音楽と、トラクターのエンジン音に驚き、云う事を、聞いて呉れなかった。仕方なく、直弘はトラクターを降り、山羊の首輪にロープを繋ぎ、引いた。トラクターの運転は、青年議員のサンタクロースに、換わった。サンタクロースの直弘は、山羊のロープを先頭で引き、トナカイの覆いが被されたトラクターと、橇の(ソリの)デコレーションが施された、農業用荷車が一列で続いた。そして畑を跨ぎ、古民家の居間に向かった。子供達が、ラジカセの音楽に気付き、古民家の居間から、目を丸くして、サプライズを見ていた。各々のサンタクロースが、居間で、子供達に、プレゼントを、麻袋の中から取り出し配った。一佳の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ