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渡り鳥が忘れた、古巣
渡り鳥が忘れた、古巣【C】
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いを、堪えて(こらえて)いた。一佳は、既に、ソファーで白河夜船だった。MARIA(マリア)は、一佳とDREAM(ドリーム)を、部屋に連れて行き、布団に寝かし付け、子守唄を唄い始めた。次第に、彼女自身も眠くなり、子供達の横で、眠ってしまった。直弘は居間で、青年議員の魁と仲間達に、安藤家の各自の身の上話を話し、MARIA(マリア)から聞いた、彼女の経歴も話した。その中には、自分が、交通遺児で或る事や、父・泰弘と母・直子との出会い、栄吉の自殺、吹奏楽仲間との出会い、由実子の修学旅行、一佳の実母・一美、MARIA(マリア)との出会い、MARIA(マリア)から聞いたMiss.MILAI(未来)やDREAM(ドリーム)など、現在に至る内容が、全て含まれていた。直弘から、始めて、安藤家の内情を知った青年議員の魁は、ひときわ、感銘を受けていた。その日、皆の帰りは、深夜0時を、回ってしまった。翌日の夕方、直弘とMARIA(マリア)が農場から帰って来ると、一佳とDREAM(ドリーム)が、裸で風呂場に入り、湯船の御湯を掛け合い、騒いでいた。MARIA(マリア)が、風呂場に入って来た。二人を見たMARIA(マリア)は、面白いと思い、自分も裸に成り、御湯の掛け合いに加わった。古民家の湯船は、1.5畳程の大きさで、MARIA(マリア)とDREAM(ドリーム)は、湯船に張って或る、御湯の意味が解らず、二人は風呂場で、シャワーだけ浴びていた。トラクターを、倉庫に仕舞い終えた直弘が、騒がしい風呂場に入って来た。「直弘も、一緒に遊ぼうよ」と、MARIA(マリア)が直弘を誘った。直弘は服を脱ぎ、風呂場に入って来た。MARIA(マリア)の体を見た直弘は、興奮した。察したMARIA(マリア)は「ごめんね」と、言いい急遽、バスタオルで、自分の体を拭き、直弘の手を引き、自分達の部屋に戻った。愛の交わりを済ました二人は、風呂場に戻り、四人で御湯の掛けをした。風呂場の騒ぎに気付いた直子が、風呂場の外から「二人とも、大人なげ無い」と、直弘とMARIA(マリア)を、戒めた(いましめた)。風呂場の中でMARIA(マリア)が「I’m Sorry、I’m Sorry」と、謝っていた。
直弘は、弁護士で、行政書士も兼ねる青年議員の魁に、MARIA(マリア)とDREAM(ドリーム)の、法的手続きを代行して貰った。直弘は、役所に、婚姻届を出すだけだった。法的手続きが完了したので、直弘とMARIA(マリア)は、二人で婚姻届を提出し、MARIA(マリア)は安藤マリア(MARIA ANDOU)、DREAM(ドリーム)は安藤ドリーム(DREAM ANDOU)に、成った。直弘とMARIA(マリア)は同時に、二人の間には、子供を創らない事も誓った。それは、独身のMiss.MILAI(未来)が、歩んだ道に共鳴した、二人の考えだった。

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