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渡り鳥が忘れた、古巣
渡り鳥が忘れた、古巣【C】
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の体を求めるの?私、凄く恥ずかしいよ。でも、気持ち良いよ。男は、皆、助平なの?」MARIA(マリア)は、ジェスチャーと無声の口パクで、静かに話始めた。「貴方が、(かい)と交わって、貴方は、気持ちが良いでしょう。それは、Mary(メアリー)が、(かい)を愛している証拠よ。女は、好きでない男性と、交わっても、気持ち良く無いの。男は、女に魅力を感じるから、刺激されるの。女の魅力は、優しさ、仕草、顔、行動、体、恥じらいなど、人に依って色々有るの。動物も同じよ。雄の助平は、子孫存続の為の、本能よ。でも、雌は、自分の、気に入った相手しか、交尾しないよ。人間も、好きな人と、交わえば、気持ちが良いの。動物も、雄の刺激する為に、匂いを出すそうよ。Mary(メアリー)の羞恥心は、(かい)を刺激しているの。(かい)は、Mary(メアリー)の全てに、魅力に刺激を感じるから、貴方を求めるの。女性の羞恥心は、当たり前で、羞恥心の無くなった女性は、殆どの男性から、嫌われるよ。お父さんとお母さんのカーテンも、今、動いているよ」と、泰弘と直子のカーテンを指差し、男女円満な極意を教えた。隣で直弘が、含み笑いをしていた。Mary(メアリー)は、口パクで「解った、有難う」と、嬉しそうに言い、(かい)のカーテンに、潜り込んで行った。(かい)とMary(メアリー)のカーテンが、激しく揺れ始めた。MILAI of the houseには、二三日、滞在して、Miss.MILAI(未来)と子供達を、MILAI of the houseに残し、一行は、マニラに向かった。MARIA(マリア)はMiss.MILAI(未来)に抱き付き「ママ、又、来るから」と言って、別れを惜しんでいた。一行はJATCのフィリピン支店に行った。フィリピン支店の東南アジア統括本部は、ビジネス街のマカティに在り、ビルの5・6・7階の、三フロアーを締めていた。フィリピン人のスタッフ達が、慌ただしく動いていた。東南アジア主体のJATCの東南アジア統括本部は、東京のJATCの本社とは違い、驚異的な忙しさだった。東南アジア統括最高責任者の、泰弘の部屋に入った。一週間弱、休みを取った泰弘の机の上は、書類が山積みだった。フィリピン人のスタッフ達が、入れ替わり立ち替わり、泰弘の部屋に入って来た。彼等の案件の大半が[チャータした貨物船が、現れない]、[注文した品物と、違う品が届いた]、[約束した日時が、一週間遅れる]とかの、日本では、考えられない事柄だった。元、JATCの社員だった直弘は、泰弘の東南アジア統括本部での、桁違いな忙しさを実感し、まめに、日本に帰国出来ない理由を、悟った。泰弘の住居は、泰弘のオフィスルームの、隣部屋だった。部屋は、ホテル形式の、ワンルームで、古民家の写真と、安藤家の家族の写真が、壁に飾られ、ベットの枕元には、猫のプ
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