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渡り鳥が忘れた、古巣
渡り鳥が忘れた、古巣【C】
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は60u程の、貧祖で、小さな一軒家で、赤い屋根の塗装は、剥げ落ち、黄地に青文字の、MILAI of the houseの看板が、玄関に掛かっていた。庭に、貯水タンクと、簡易トイレと、野菜畑が在った。庭に世界・最小の絶滅危惧種に該当するメガネ猿の、ターシャが、木に?まって居た。時折、餌を求めて、森から出来るそうだ。軒先に、古びた自転車と、年代物の洗濯機、冷蔵庫とボールが三つ、置いて有った。家の中に入った。ワンルームの部屋に、二人掛けのボロボロの机、数台と、隅に5・6枚のマットレスと毛布が、積んで在り、脇の本棚に、本が整頓されて入っていた。テレビは無く、電燈は、剥きだしの部屋の内屋根に、蛍光灯が2基、吊るして在った。部屋の片側は台所とシャワーが在り、傍に子供達の衣類が収納され、反対の面には黒板と脇にMiss.MILAI(未来)の机が在り、机の上に、古ぼけた、ディスクトップのパソコンと、プリンターが、置いて在った。子供達から、聞いていたので、(かい)が明弘に頼み、子供達のインターネットが、出来る様に、WiFiだけは敷設して置いた。部屋は、綺麗に掃除されていた。乾季に成ると、貯水タンクの水が不足するので、MILAI of the house全員で近くの小川まで行き、水汲みを、するそうだ。孤児院MILAI of the houseは、Miss.MILAI(未来)が若い頃、自分の資産を全て投げ出して造ったようだ。日本から来た、直弘、直子、ヨネ、キク、(かい)の五人と、フィリピン在住の、泰弘、明弘は、余りの貧しい光景に、唖然とした。Miss.MILAI(未来)が、自転車で、翻訳の原稿を郵便局に出す時に、近くの店で、必需品を購入するそうだ。青年議員の魁は、使い捨て社会の日本に、疑問を感じていた。子供達が庭の畑で、野菜を掘り始めたので、直弘と、ヨネと、キクが、手伝った。一佳とDREAM(ドリーム)も、加わった。Miss.MILAI(未来)と、MARIA(マリア)と、Mary(メアリー)が、夕食の支度に、取り掛かったので、直子も手伝った。(かい)も手伝おうとしたが、反って邪魔で、室内で、泰弘と、明弘と一緒に、食卓代りの机を、並べ変えた。古民家と同様に、サルヨットなどの、フィリピン野菜主体の料理だった。皆は、異国の野菜料理に、舌鼓を打った。Miss.MILAI(未来)と子供達は、繋がったインターネットで、(かい)に教わり、日本の画像や動画を見た。子供達がMiss.MILAI(未来)に、日本の事を聞いていた。MARIA(マリア)が、日本語で、唄を唄った。夜は、床にマットレスを敷き、カーテンで仕切り、皆で、ごろ寝した。幼な妻のMary(メアリー)が、MARIA(マリア)の枕元に来た。幼な妻のMary(メアリー)は口パクでMARIA(マリア)に聞いた。「如何して(かい)は、私
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