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渡り鳥が忘れた、古巣
渡り鳥が忘れた、古巣【C】
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で或るが、為に、結婚は出来ないと、悟って居たのだ。青年議員の魁は、大慌てで、彼女の大部屋に向かった。部屋には、鍵が掛かっていて、彼が、何回、ノックしても、部屋からは、応答が無かった。ドアに耳を当てると、当てると、部屋の中からMary(メアリー)の、すすり泣きの声が、聞こえた。(かい)は、パニック状態で今度は、Miss.MILAI(未来)の部屋に行き、ドアを激しく叩いた。間を於いてMiss.MILAI(未来)と明弘が、目を擦りながら、タオルケット姿で出て来た。部屋に入り、(かい)は、Miss.MILAI(未来)に、Mary(メアリー)の手紙を見せた。Miss.MILAI(未来)は手紙を読み「Mary(メアリー)の貴方の将来を考えての優しい気持ちです。彼女の意を、汲んでやって下さい」と、言った。青年議員の魁は「出来ません。私は絶対に、彼女と結婚します」と、強引に言った。Miss.MILAI(未来)は、今夜は遅いから、早朝の再度、Mary(メアリー)に話します」と約束して、(かい)に、その場を引き取らせた。翌朝、青年議員の魁は、ロビーでMary(メアリー)を、待ちわびていた。Miss.MILAI(未来)が、Mary(メアリー)を連れて、MARIA(マリア)と一緒に現れた。(かい)は、ロビーの絨毯(じゅうたん)に、土下座して「僕と結婚して下さい」と、プロポーズした。実直な青年議員の魁の、気持ちの、表れだった。Mary(メアリー)の目に、涙が溢れた。Mary(メアリー)は土下座している青年議員の魁を、お越して、手話で「本当に、私で良いのですか?」と聞くと、彼は大きく頷いた。Mary(メアリー)は感極まり、(かい)に抱き付き、大泣きをした。MARIA(マリア)は「青年議員の魁は、私が太鼓判を押す」と、手話で言い、胸を叩いた。Mary(メアリー)がMARIA(マリア)に、泣きながら抱き付いた。すると、今度はMiss.MILAI(未来)に、泣きながら抱き付いた。次に、今度は、又、(かい)に、泣きながら抱き付いた。終ると、MILAI(未来)を見て泣き、MARIA(マリア)を見て泣き、(かい)を見て泣き、Mary(メアリー)の嬉しさの余り涙は、止まる術を知らなかった。各自が朝食の食べに、キャフェテリアに集まりだした。Mary(メアリー)は、各々を見る度に、泣き出した。事情を知らない皆は、何事が在ったのかと、首を傾げ、子供の中には、Mary(メアリー)の頭を、撫でる子供もいた。青年議員の魁は、キャフェテリア内の、他の客の視線が、気恥ずかしかった。事情を知った直子が、「早く、部屋に行って、泣くのを止めた方が、良いと思うよ」と言うと、MARIA(マリア)が「賛成」と言って、直弘の手を持ち、一緒に上げた。二人は、青年議員の魁の部屋に戻った。(かい)は、Mary(メアリー
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