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渡り鳥が忘れた、古巣
渡り鳥が忘れた、古巣【B】
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。私達の姓は、SUZHUKI (鈴木)です。私はMILAI SUZHUKI(未来 鈴木)の養子です。Miss.MILAI(未来)の姓を貰いました。私は、MARIA SUZHUKI(マリア 鈴木)で、DREAM(ドリーム)は、DREAM SUZHUKI(ドリーム 鈴木)です。Miss.MILAI(未来)が日本国籍だったので、二人のビザ申請が簡単でした」と、MARIA(マリア)が言った。直弘とMARIA(マリア)は、互いの、携帯電話の番号とメールアドレスを、交わした。直弘はD、REAM(ドリーム)の事を聞くと、MARIA(マリア)が「DREAM(ドリーム)は、何時も、アパートに、一人で居るの」と、答えた。直弘は心配して「子供が一人で居るのは、駄目だ」と、言ったら「仕方ないでしょう」と、MARIA(マリア)は返した。直弘は、古民家にMARIA(マリア)を誘った。MARIA(マリア)は「有難う」と、言い「近日中に、古民家に行きます」と、言った。MARIA(マリア)は、直弘の視線が終始、彼女の胸元に集まっているのを、察していた。彼女は、優しく微笑み「触って良いです」と言い、直弘の手を胸元に押し込んだ。「私、男性に胸を触られるの、直弘さんが始めて」と、MARIA(マリア)は直弘の耳元で囁いた。情熱的で、且つ、優しいMARIA(マリア)の心に、直弘への恋心が、芽生えていた。
夜遅く、直弘は古民家に戻り、今日のMARIA(マリア)との話を、皆に聞かせた。三人は、興味深気(きょうみぶかげ)に、聞き入っていた。直弘は、MARIA(マリア)達を、古民家に招待する話をしたら「私達も、泰弘の事も聞きたいので、是非、来る様に」と、三人とも快く承諾してくれた。日本とマニラとの時差は、一時間有ったが、直弘は、その夜、父親・泰弘に電話を掛けた。コールしても、泰弘は出なかった。深夜だから、既に泰弘は睡眠していると、思った。再度、電話を試みた。泰弘と繋がった。電話口の泰弘は、真夜中で、少々不機嫌だった。直弘は、地元のフィリピンパブで出会った、MARIA(マリア)の事を話した。泰弘は、奇遇な出来事に、ビックリしていた。彼は「突然、マニラのナイト・クラブから消えたMARIA(マリア)が、心配だったし、同時に、自分が好きだった唄も、聞けなくなり、落胆していた」と、話した。そして「日本に帰国した際は、会って、又、唄を聴きたい」と、言った。キクが電話に出た。次にヨネに換わった。ヨネとの会話は、親が子を心配する会話で、「子供が年齢を重ねても、親は常に、子を心配するのだな」と、直弘は感じた。最後に直子に換わった。「ヤッチャン、元気?」と、直子が言った。「元気だ、ナオは?」と、泰弘が返した。「私も元気よ。遅い時間に電話して、御免ね」と、直子が言った。「大丈夫」と、泰弘が答えた。二人の沈黙の寂しい通話は、十数分
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