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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1403話
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中立といったところだ。
 討伐軍側の方が勢力は小さいが、この辺はクリムゾングループの根回しに、ネルガルの社長派を率いていたサワガサキの政治的な能力が存分に発揮された形だろう。そこに連合軍が入っているというのが最初に知られていた為、強い方に着く勢力がこぞってそっちに合流した形だ。木連との関係も臭わせており、木連……木星蜥蜴と呼ばれていた時に連合軍が何も出来ず一方的に負けていたので、そちらについた方が勝つ見込みがあると考えた者も多いんだろう。
 それに比べると、討伐軍側の勢力は反乱という行為が気にくわない、グリューノの仇討ち、アカツキを慕っていた者、ミスマル、ヨシサダといった穏健派に所属している者の寄り合い所帯といった形だ。……前にも思ったけど、グリューノってああ見えて結構慕われてたんだな。
 ちなみにシャドウミラーの存在も当然そこに加味されてはいるが、ナデシコ世界全体として考えれば、まだまだ知名度は低い。
 一部……というか、ある程度事情を知っている者達にとっては十分にシャドウミラーの実力を理解出来るんだろうが、情報を詳しく知らない……知ろうともしない一般人にとっては……といったところか。
 まぁ、その辺もあってシェリルのライブの準備が進められている訳だが。
 シェリルのライブでシャドウミラーに興味を持てば、俺達がどんな存在なのかはすぐに理解出来るだろう。
 そうなれば、嫌でも討伐軍側に参加する勢力は増えていく……筈だ。
 いやまぁ、別に無理に増やす必要はないんだけどな。
 成り行きで所属されるとか、そういうのはこっちとしてはあまり面白くないし。

「それにしても3番ドックって……1番ドックはナデシコが入ってるからなんだろうけど、2番ドックはどうなってるのかしら?」

 送られてきた座標へと移動しながら、美砂が呟く。
 艦体を動かすのは量産型Wがやってるので、指示された座標に移動するくらいは特に問題なく行える。
 いや、戦闘中であってもその辺の二流、三流の操舵士よりは余程上手くシロガネを操ると言ってもいいだろう。
 だが……それでも結局は量産型Wは一流止まりであり、アークエンジェルをバレルロールさせたりといった超一流の操舵士には及ばない。
 ……まぁ、普通に考えれば戦艦でバレルロールとか、色々な意味で例外なんだろうけど。
 というか、普通に戦艦でバレルロールするようになったら艦内が目茶苦茶だろう。
 特に格納庫とか、下手をすれば死人すら出るんじゃないかと思う。

「操舵士か……」
「あら、ミナトを引っ張り込むつもり? まぁ、いずれそうなるとは思ってたけど」

 俺の呟きを聞き取った美砂がそう告げてくる。

「そういうつもりじゃなかったんだが……いや、欲しい人材なのは間違いないけど、それを無理強いするつもりはな
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