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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1403話
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 シャドウミラーが転移を得意しているのを思い出したのだろう。しみじみと羨ましそうに呟くアカツキだった。
 そしてこの後、俺は皆に今回の件を話して無事月に向かう事になる。





「転移完了。目的の座標に到着を確認」

 シロガネのブリッジに円の声が響き渡る。
 システムXNで転移に失敗した事なんかない……いや、OGs世界で俺だけ妙な場所に飛ばされた時があったか。ただまぁ、あの時も色々と忙しい状態での転移だったから、仕方がないと言われれば頷かざるを得ないんだよな。

「月ドックは……幸いまだ襲われたりはしていないようだな」

 映像モニタを見る限り、ネルガルが所有している月ドック周辺で戦いが行われている様子はまだない。
 こうして見ると、月は静かだな。
 ここで約100年前に独立派が追い出されて今の木連になった訳か。
 木連……賊軍に協力しており、ここで相転移エンジン搭載艦を作っていると知れば……来るかもしれないな。
 今地球で起きている内乱で、木連の姿はまだない。
 それどころか、チューリップやバッタのような無人機も戦闘を控えている。
 まぁ、ナデシコによって地球にあった木連の無人機は大きな被害を受けた。
 そう考えれば、木連は意外と何かをしようとしても戦力が足りないという可能性があるな。

『やぁ、アクセル。良く来てくれたね。君達が援軍に来てくれたんだから、賊軍を相手にしても全く恐怖はないよ。ナタルさんも相変わらず美人で何より』
「コホン。アカツキ会長、冗談はそれくらいで。……それでシロガネを停泊したいのですが、どこに行けば?」
『ありゃ、別に冗談とかじゃないんだけど。いや、本当にナタルさん程の美人が人妻だというのは全人類の損失ですね』
『アカツキ会長』
『痛っ! ちょっ、エリナ君。いきなり何を……』
『おふざけはその辺にして下さい。それよりもシャドウミラーの皆様をこのまま放っておく訳にもいかないでしょう? 早くドックの方へ……』
『全く、自分が早くアクセルと直接会いたいからって……痛、痛いってば! 僕の腕はそっちに曲がらないから!』

 映像モニタの向こう側では、エリナとアカツキが愉快なやり取りを行っている。

『えっと、アクセル代表。そのですね。これから3番ドックに誘導しますので、そちらに入港してください、はい』

 額の汗を掻きながら告げてくるプロスペクターだが、見て分かる程に疲れている。
 ……まぁ、プロスペクターの能力を考えれば、アカツキと一緒に交渉に巻き込まれていたのは確実だろう。恐らく討伐軍側に参加してきた勢力の何個か……下手をすれば何十個かは、プロスペクターが口説き落とした者達だろう。
 現在このナデシコ世界の勢力比としては、討伐軍4に対して賊軍5。残り1は
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