機動戦艦ナデシコ
1403話
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自分達が奪いたいし、そこまで出来なくてもお前達に与えたくはないだろうな」
『だろうね。今でさえ、こっちにはナデシコがいるし、シャドウミラーの戦力もある。そこで更にこっちの戦力が増えるというのは、向こうに取っては絶対に避けたい事だと思うよ。……それで、どうかな? シャドウミラーの方から戦力を回して貰えるかい?』
アカツキの言葉に少し考え……
「分かった。こっちからも戦力を出そう。とびっきりの戦力をな」
『とびっきり? ……おいおい、もしかしてそれって』
「お前の予想通り、俺が行く。ああ、安心しろ。勿論俺だけじゃなくて他にも何人か連れて行くし、メギロートも連れて行く」
ファブニールにあった不具合の修理もそろそろ終わる頃だし、そっちのテストという点でも丁度いいな。
……幾らそこまで難しい作業ではないにしても、判明してからこうもすぐに終わるのは魔法球あってこそだ。
魔法球は、自分達で使っていて一番反則染みていると思えるし。
外で何週間、何ヶ月、下手をすれば何年もかかるだろう作業が、魔法球を使えばあっという間に終わるのだから。
まぁ、時の指輪を取り外した今のこの魔法球を使いたいと思う奴はシャドウミラーのメンバー以外にはあまりいないだろうけど。
いや、1日2日といった程度なら問題ないか? それと若い奴とか。
ともあれ、この魔法球のおかげでファブニールの改修と調整はもう殆ど終わっている。
だとすれば、今回襲ってくる賊軍を倒すには丁度いいと言ってもいいだろう。
……いっそルナマリア達を呼んでみるのも面白いかもしれないな。
シンがステラとくっついた……もしくはくっつくのが確実な現在、そこにルナマリアを入れてみたらどうなるのかという思いがないとも言えないが。
今回は時間がないから、また今度だろうけど。
『いや、アクセルがどれだけの力を持ってるのかは知ってるよ。特にナデシコが火星に向かう前の戦いでミロンガ改だっけ? あの機体の戦いはしっかりと映像で見せて貰ったし。それに火星での戦いも見せて貰ったし、何より僕がナデシコに逃げ込んだ時に駆け付けてくれた時の戦いはこの目で直接見てる。……けど、一国の代表がそう戦場に出てくるのはどうかと思うけど……』
「その辺は俺の信用の差だろうな」
正確には、俺に期待されているのは戦闘力というのが大きい。
名実共にシャドウミラー最強の存在である俺が真っ先に敵陣へ突っ込んでいくのは、味方勢力の士気を否応なく盛り上げる。……シャドウミラーの主戦力は無人機と量産型Wだが。
『はぁ、まぁ、こっちは援軍を期待している立場だしね。誰が援軍で来てくれてもありがたいよ。月ドックは絶対に守り切らないといけないから、出来るだけ早く……って、これはシャドウミラーに言うまでもないか』
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