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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第48話
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どうか、テロリストたちの追撃を!今なら何とか捕まえられるかもしれません!」

ユリア准佐はロイド達を見て言い

「承知した……!」

アリオスは力強く頷いた。

「バニングス!我々も追撃に出るぞ!敵は2組……手分けする必要がある!」

「了解しました!」

「アイアイ・サー!」

その後ロイド達はエレベーターに乗り、最深部に到着した。



「―――時間が惜しい。先行するぞ。」

「遅れずについてくるがいい!」

エレベーターを降りた後アリオスとダドリーは走り出し

「あ……」

その様子を見たロイドは呆けて見つめ

「やれやれ……元気な兄さんたちだぜ。」

「私達も急ぎましょう……!」

「ああ……!」

その後ダドリー達の後を追った。



「これは……間違いなさそうだな。」

ロイド達がダドリー達に追いつくとダドリーは地面を調べて呟き

「ああ、共同戦線はここまでだったようだ。」

ダドリーの言葉にアリオスは頷いた。

「ダドリーさん、アリオスさん。」

「あの、どうかしたんですか?」

「………面倒な事になった。テロリストどもはここで2手に分かれたらしい。」

「それって……」

「宰相を狙ってた連中と大統領を狙ってた連中がここでわかれたってことか?」

ダドリーの話を聞いたエリィは表情を厳しくし、ランディは真剣な表情で尋ねた。

「ああ、間違いあるまい。共和国のテロリストはそちらのジオフロントC区画―――そして帝国のテロリストはあちらのD区画に逃げたようだ。」

「よ、よくわかりますね。」

「なるほど、決め手は足跡かい?」

アリオスの説明を聞いたエリィは驚き、ワジは口元に笑みを浮かべて尋ねた。

「ああ、偽装している余裕はさすがに無かったと見える。」

「だったら……ここは2手にわかれましょう。急がないとこのまま連中に逃げられてしまいます。」

「ああ、それが最善だろう。―――右手のC区画は、私とマクレインの2人で追う。お前達はD区画に逃げた帝国のテロリストどもを追え。」

「え……人数をわけないんですか?」

「9人もいるんですよ?」

ダドリーの指示を聞いたロイドは驚いてリィンと共に尋ねた。

「こちらのC区画は熱処理プラントなどがあって少々面倒な場所だったはず。逆に、そちらのD区画は広くて探索が大変なはずだ。」

「いい分担かもしれねぇな。ロイド、時間がねぇ。それで行くとしようぜ。」

「……わかった。ダドリーさん、アリオスさん。どうかお気をつけて。」

「フッ、そちらこそな。」

「敵は自分の命すら厭わない危険なテロリストどもだ。くれぐれも気を付けろ……!」


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