機動戦艦ナデシコ
1402話
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か、それとも呆れるべきか……普通なら動力炉関係に問題が出れば大騒ぎになってもおかしくはないんだが。
「そっちの話は終わった? なら、ライブについて話したいんだけど」
そう言ってきたのは、食後の運動として柔軟体操をしていたシェリルだ。
……足を大きく開いて、その上で上半身を床に付けるという身体の柔らかさをこれでもかと見せていた。
いや、皆このくらいは出来るんだけどな。
ただこうして少し離れた場所で見ていると、部屋着というか薄着という事もあってシェリルの豊かな双丘が床に押し潰されている光景が目に入る。
シェリルのこんな姿、男にとっては目に毒以外のなにものでもない。
まぁ、シェリルがこんな姿を人に見せるなんて事はまずないんだが。
見せるのはシェリルが心から信頼している、ここにいる面子くらいの前だけだろう。
「……シェリル、アクセルが獣の目になってきてるから、その辺にしておいて」
レモンの言葉に、シェリルは小さく肩を竦めてから起き上がる。
「何よ、毎晩見て、触って、味わってるんだから別に今更いいじゃない。……まぁ、それはともかく、ライブの件よ。SEED世界のミーアはライブに参加することを承諾したし、話は続けてもいいのよね?」
「そうね。エザリアの方にはもう話を通してるんでしょ?」
「ええ、勿論」
レモンの言葉にシェリルは頷き、なら問題はないだろうとレモンが頷く。
そんなやり取りを見ていた円が、念を押すかのようにシェリルへと声を掛ける。
「シェリル、言っておくけど私達は……」
「分かってるわよ。私だって別に無理に円や美砂をライブに参加させようとは思わないわ。まぁ、一緒にライブをやれば面白いんだし、出来れば一緒にやりたいとは思うんだけど」
小さく肩を竦めるシェリルに、円は安堵の息を吐く。
「何でそこまで嫌がるんだ? 別に歌が嫌いって訳じゃないだろ?」
「……そうね。別に歌が嫌いって訳じゃないわよ? でも、私や美砂がやったのはあくまでも趣味の領域なのよ。本気でやっているシェリルと一緒のライブに出るのはちょっとね」
「あー、うん。私もそんな感じ。これが知り合いだけを集めたようなライブなら、まだ出ようと思ったかもしれないけど、今回やるライブってのはナデシコ世界で初めてやる大きなライブでしょ? それも、人を大勢集めてやるような。その……ミーア・キャンベルだっけ? その人はよく出る気になったわね。ラクスの物真似で有名になった人なんでしょ?」
「違うわ」
美砂の言葉を遮るように告げたシェリルは、真剣な表情で言葉を続ける。
「確かに最初はラクスの物真似で有名になったのかもしれない。けど、あの子の歌を愛する気持ちは間違いなく本物よ。そのうち、しっかりと芽を出してくるでしょ
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