機動戦艦ナデシコ
1402話
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かでもキャベツの千切りは美味く食べられるし、お好み焼きは……いや、お好み焼きの場合は千切りじゃなくてみじん切りか。
ともあれ、豚の生姜焼きと一緒に食べるキャベツも千切りはこの上なく美味いというのは間違いのない事実だった。
そんな風に考えている間にも、生姜焼き以外の料理が次々に並べられていく。
さっぱりとした漬け物、煮魚、ポテトサラダ、アサリの味噌汁等々。
今日の夕食は典型的な家庭の夕食といった感じのメニューだな。
「さて、じゃあ食べましょうか」
この家の中では母親代わりと言ってもいいマリューのその言葉と共に食事が始まる。
まず最初に箸を伸ばすのは、当然豚肉の生姜焼き。
見て分かる程に照りを感じさせるその豚肉を口の中に放り込み、炊きたての飯を口の中へ。
瞬間、生姜焼きと飯が口の中で混ざり、えもいわれぬ美味さを作り出す。
「美味い、な」
ポツリと呟いたその声に、千鶴は嬉しそうな笑みを浮かべる。
「そう? アクセル君に喜んで貰えて良かったわ。お代わりはまだまだあるから、一杯食べてね?」
千鶴の言葉に頷き、再び肉と飯を……そしてキャベツの千切りを口へと運ぶ。
先程とは違い、口の中一杯に広がる美味さの中にシャキシャキとしたキャベツの食感が混ざる。キャベツにかけられた自家製マヨネーズの濃厚な味も一緒になり、先程とは同じようでいていて違う美味さが口の中へと広がる。
「ふふっ、アクセルったらまるで子供みたい」
「そう言われてもな。美味いんだから、素直に味わってもいいだろ」
笑みを浮かべて告げてくるレモンにそう言葉を返し……暫くの間、賑やかな食事の時間が続くのだった。
「じゃあ、ビームサーベルの方は問題なかったのね?」
「ああ。1本ずつ使うのも、1つに纏めて使うのも、どちらも問題はなかった」
「そう、ありがと。これで取りあえずの報告はいいわ。もっと詳しいのは、後日報告書として提出してちょうだい」
どうやらレモンとコーネリアの話が終わったらしい。
食事が終わった後に再開されたその話し合いには、当然のようにマリューも参加していた。
食事の後片付けは今日は円と美砂の番なので、特に問題はなかったのだろう。
「それで、ファブニールの方はどんな感じだ? もう量産体制に入ってるんだし、大規模な改修って訳にはいかないだろ?」
「ええ。ただ、そこまで重要な問題は起きてないからアクセルが心配しているような事にはならないわ。どれも少し調整すれば解決する筈よ」
「動力炉の連携についてもか?」
「そうね。そっちは少し面倒だけど、それでも量産体制から見直す必要がある程ではないわ」
どうやら本当に多少の調整で済むらしい。
この辺は技術班の凄さに驚くべき
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