第46話
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ベルガード門をエレボニア軍、タングラム門をカルバード軍が管理するというのはどうですかな?そうすれば、クロスベル市の有事にもすぐに駆けつけることができましょう。」
「っ……!」
「大統領、それは……」
ロックスミス大統領の提案を聞いたディーター市長は表情を厳しくし、アルバート大公は信じられない表情をし
「ふむ、検討に値するかと。さすがは大統領閣下、数多の野党の突き上げを捌きながら政権運営されているだけはありますな。」
オズボーン宰相は納得した様子で頷いた後答えた。
「いやいや、頑迷な貴族勢力を抑えて改革をされている宰相閣下に比べれば。」
オズボーン宰相の言葉にロックスミス大統領は笑顔で答え
「あ、あなた方は……」
「……いいかげんにしたまえ。ここは2国だけの会議ではないぞ。」
クローディア姫は静かな怒りを纏って呟き、オリヴァルト皇子は静かな様子を纏って忠告し
「全くじゃな。それに宰相と大統領よ。先程それぞれの軍を国境に置く提案に頷いていたが……果たしてクロスベルの有事の際、本当にすぐに駆けつけられるという事に余は甚だ疑問だな。」
リフィア皇女は頷いた後真剣な表情で呟き
「ほう?」
「ふむ。私の提案に一体何の不備があるのでしょうか?」
リフィア皇女の意見を聞いたオズボーン宰相は意外そうな表情をし、ロックスミス大統領はリフィア皇女を真剣な表情で見つめて尋ねた。
「……”教団”の件を考えれば、未だ教団の構成員が生き残っており、そやつらがお前達の軍部の上層部と繋がりのある可能性があるだろう?……現に6年前の事件でもエレボニア、カルバードの双方の貴族、議員、軍の上層部が”教団”と繋がりがあり、数ヵ月前の事件でも教団の幹部司祭なるヨアヒムがハルトマン元議長と繋がりがあり、さらに双方の国の数人の議員とも繋がりがあったのだからな。」
「…………それはつまり、我が軍やエレボニア軍もクロスベル警備隊のように存在するかどうかもわからない”教団”に操られる可能性があると?」
「……お言葉ですが殿下。我々に濡れ衣を被せて、メンフィル軍を駐留させようというお考えなのですか?」
リフィア皇女の説明を聞いたロックスミス大統領とオズボーン宰相は厳しい表情をして尋ね
「そうは言っておらんが実際そちらには教団の件で”前科”もある上、民の感情もあるだろうが。”不戦条約”前のクロスベルの状況を考えれば、民が2大国に対し、恐怖の感情を抱くのも当然の事であろう?民を守る者達が民におそれられる等、本末転倒だ。……ならば第3者である我等メンフィルが仲介する為にクロスベルを”保護”した方がよかろう。」
尋ねられたリフィア皇女は呆れた表情で答えた後驚くべき事を提案した。
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