第45話
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正されたはずでしたね?」
ロックスミス大統領の言葉に反論するかのようにディーター市長はマクダエル議長に尋ね
「ああ、金融と導力ネットに関する諸項目の追加が多いが……」
尋ねられたマクダエル議長は答えた。
「いずれにせよ、その調子ではとっても意義のある安全保障体制が早急に構築できるとは思えぬ。やはり現状を踏まえた対応策を話し合うべきであろう。」
「ええ、それは同感ですな。」
「………やれやれ、あなた方がそこまで気が合うとは思わなかった。ノルド高原の領有問題についてもすぐに合意できるのではないか?」
オズボーン宰相の言葉に頷いたロックスミス大統領を見たオリヴァルト皇子は溜息を吐いた後真剣な表情で尋ねた。
「はは、これは一本取られましたな。」
「まあ、それについては別の機会に話し合いましょう。」
オリヴァルト皇子の言葉を聞いた2人は笑ったり口元に笑みを浮かべ
「………………………」
「ふむ、時間が惜しい。議論を移るべきでしょうな。」
クローディア姫は複雑そうな表情で黙り込み、アルバート大公は意見をし
「全くじゃな。時間は無限ではないのだしな。」
「ええ。私や大公閣下達のような”人間”が活動できる時間は異種族と比べると圧倒的に少ないのですから。」
アルバート大公の意見にリフィア皇女とレン皇女は頷いた。
「……わかりました。では宰相閣下の提議の通り――――」
一方オズボーン宰相の言葉に頷いたマクダエル議長は再び話し始めた。
「……これって……」
「……イアン先生が心配していた通りですか。」
その様子を左翼と右翼を結ぶ通路から見守っていたノエルは厳しい表情をし、ティオは疲れた表情で呟き
「鉄血宰相と大統領に押し切られてるって感じだね。聖魔皇女や殲滅天使も隙あらば2大国を出し抜こうとしているし。反論の糸口はないのかい?」
ワジは真剣な表情で呟いた後エリィに尋ね
「……実際、自治州法に様々な構造的欠陥があるのは事実なの。だからおじいさまにてもディーターおじさまにしても反論しにくいのでしょうけど……」
尋ねられたエリィは複雑そうな表情で答え
「―――だが、その構造的欠陥は70年前の自治州成立時に2大国から押し付けられたものだ。その上でのあの強引な発言は到底納得できるもんじゃないな……」
「ハッ、確信犯って事かよ。」
「……いずれこうなる事をずっと待っていたのかもしれないな。」
真剣な表情で説明を続けたロイドの話を聞いたランディは不愉快そうな表情をし、リィンは目を伏せて言った。
「…………………いずれにせよ、会議の内容は我々の関知するところではない。今は会議そのものが無事、終了することに集中し
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