第43話
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りました。そういう事でしたら、ありがたく受け取らせて頂きます。――――ただし、殿下が身元不明の孤児であるキーアに”寄付”して頂いたお金としてキーアの為だけに使わさせて頂きます。」
ロイドは考え込んだ後リフィアを見つめて答えた。
「その金をどう使うかはお前達の自由だ。―――そろそろ行くといい。”鉄血宰相”がまだ残っているのだろう?」
その後ロイド達は部屋を出た。
「……お疲れ様でした。オズボーン宰相の部屋はこの通路の最奥となっております。」
部屋を出たロイド達にシェラ元帥は伝え
「……ご親切にどうも。」
ロイドの返事を聞くとシェラ元帥は部屋の中に入って行った。
「ハハ、カルバードの大統領より露骨な事をしてきたねぇ。やっぱりあのメンフィルの次期皇帝だけあって、ただのお転婆姫じゃなかったね。」
「ワジ君、そんな失礼な事を言っては駄目でしょう?………でも、正直驚きました。昨日出会った時に見せた態度とは全然態度や対応も違いましたから……」
笑いながら言ったワジの言葉を聞いたノエルはワジを注意した後複雑そうな表情で呟き
「……リフィア殿下の異名――――”聖魔皇女”は殿下が光と闇の側面――――優しさや懐の広さ、厳しさや非情な部分をはっきりと使い分けている事からそう呼ばれているそうよ。」
「なるほどな……つーか、2大国と戦争を起こしても構わないってとんでもない事を言って来たな……」
エリィの説明を聞いたランディは重々しく頷いた後目を細めて呟き
「……ひょっとしたらメンフィル帝国の本音はクロスベルを保護する事より2大国と戦争をするきっかけが欲しいのかもしれませんね。それにクロスベルを”保護”すれば、一応イリーナ皇妃に対しても気を使っている事になりますし……」
「……確かにそうかもしれないな。”百日戦役”にメンフィル帝国が参戦したきっかけも、戦争中に訪れたロレント市でリウイ陛下がエレボニア兵達に襲撃された事がきっかけだそうだからな……」
ティオは静かな表情で呟き、リィンは頷いた後真剣な表情で言った。
「……後は宰相だけだ。気を引き締め直して会いに行こう。」
その後ロイド達は宰相のいる部屋に向かい、帝国軍将校に名乗った後部屋の中に入った……………
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