第43話
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に頼まれなくても元よりそのつもりだがな。余もそうだがメンフィルは自国の民は平等に扱う。―――例え制圧した敵国の領土の民や”保護”した領土の民であろうとな。」
「………そうですか…………」
「エリィさん……」
「……………………」
リフィアの話を聞いたエリィは複雑そうな表情をし、ティオは心配そうな表情でエリィを見つめ、ノエルは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「……ちなみにエリゼちゃんは今のリフィア殿下の話を聞いて、何も思わないのか?昨日会った時はリフィア殿下の行動を何度も諌めていたが……」
一方ランディは真剣な表情でエリゼに尋ね
「私はリフィアの家臣であり、メンフィル帝国に所属する者です。”母国”であるメンフィル帝国が豊かになるのなら口を挟みませんし、リフィアの判断は皇族として間違っていない至極当然かつ、”まだ保護されていない”領土の民の事まで考えている慈悲深い考えだと思っています。………私が諌めるのはリフィアのプライベートな行動だけです。第一、”国”の決定にいくら貴族の子女とはいえ、侍女ごときが口を挟める訳はありませんし、政治に個人の感情は許されません。それは兄さんも同意見でしょう?」
「……ああ。」
尋ねられたエリゼは静かな口調で答えた後リィンに視線を向け、視線を向けられたリィンは目を伏せて頷いた。
「へえ……深窓のお嬢様と思いきや、あのマリアベルお嬢さんとはまた違ったやり手なお嬢様みたいだね。」
「フフ、褒め言葉として受け取っておきます。―――それと、渡すのが遅れましたが後はこちらをお受け取り下さい。」
そして興味深そうな表情で言ったワジの言葉にエリゼは微笑みながら答えた後、ある事に気付いてロイドの目の前にミラの札束を置いた。
「なっ!?殿下!さすがにこれは受け取れません……!」
前に置かれたミラの札束を見たロイドは驚いた後真剣な表情でリフィアを見つめて言い
「安心しろ。その金は賄賂ではないし、そんな小物がするような小汚い真似をするつもりはない。その金は我等メンフィルにとっては賞金首扱いされていた”教団”の司祭であるヨアヒムを討ち取った報奨金だ。500万ミラはある。”特務支援課”の生活費の足しにでもするといい。……子供を養っているのだから、子供の将来を考えれば金はいくらあってもいいはずだ。」
ロイドの言葉にリフィアは静かな様子を纏って答えた。
「それは……………」
「……身元不明のキーアの将来を考えると、将来何か会った時用の為にお金はたくさんあった方がいいですよね……」
「……だな。ある程度の事は金で解決できる時もあるしな。」
リフィアの説明を聞いたエリィとティオは複雑そうな表情をし、ランディは重々しく頷き
「………わか
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