第43話
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葉ですが、それはあまりにも強引ではないのですか?クロスベルの宗主国たる2大国が黙っているとは思いませんし……下手をすれば戦争の引き金を引く事になるのですよ?」
一方エリィは気を取り直した後真剣な表情で尋ね
「そうなったら、そうなったで2大国を纏めて滅ぼし、我が国の領土とするだけの事。領土が広がればこちらとしても”益”になる。我等メンフィルはその気になればゼムリア大陸全土を制圧できる戦力、国力共にあるのだからな。」
尋ねられたリフィアは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「なっ!?」
「……反則的な戦力や国力を持つメンフィルのみ可能な超強引かつえげつないやり方ですね………」
「つーか、2大国をメンフィルが滅ぼしちまったら、とんでもない事が起きるぞ……」
「クロスベルを利用して戦争を引き起こすつもりなのですか!?お姉様はその事を知っていて何故……!」
リフィアの話を聞いたロイドは驚き、ティオはジト目で呟き、ランディは疲れた表情で答え、エリィは真剣な表情で叫んだ後信じられない表情で呟いたが
「―――エリィよ。政治に詳しいお前ならわかるのではないか?イリーナ様がメンフィルの創始者であり、メンフィルの皇族であるリウイに嫁ぐのはどういう意味であるのかを。」
「―――!!それは………………」
静かな口調のリフィアに指摘されてある事に気付いて目を見開き、複雑そうな表情をし
「皇族に嫁ぐ事、即ち”国”に嫁ぐ事にも意味する………そして”国”が決めた事なら、例え正妃と言えど、個人の感情に左右されてはいけない…………そういう事ですね?」
リィンは静かな表情で答えた後真剣な表情でリフィアに尋ね
「あ………!」
「………………(エリィ………)」
リィンの言葉を聞いたノエルは声を上げ、ロイドは心配そうな表情でエリィを見つめた。
「うむ、そういう事だ。さすがは貴族の子息と言った所か。……とはいえその年でそこまで気づく者は例え貴族の子息と言えど、あまりいない。余が信頼する優秀なる専属侍女であるお前の妹共々将来が楽しみな人材だな?余の親衛隊に所属する日を楽しみにして待っているぞ。」
「……勿体なきお言葉。殿下の期待に応えられるよう、より一層精進いたします。」
「……お褒めに預かり光栄です、殿下。」
そしてリフィアに言われたリィンは会釈をし、リィンに続くようにエリゼは静かな表情で会釈をした。
「……リフィア殿下。一つだけ、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「む?なんだ?」
「お姉様は今回の件を知って、なんとおっしゃっていたのですか……?」
「『クロスベルの民達に2大国が今までしてきたような事はしないで下さい』とおっしゃっていたな。……まあ、イリーナ様
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