第42話
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った功労者たちの顔触れは一度見ておきたかったんだ。」
「きょ、恐縮です。」
「ま、どっちかというと勝手に自滅しただけみたいッスけど。」
「……そうですね。あんな教団と関わっていた時点でアウトではないかと……」
「そうそう、それとその教団だ。”D∴G教団”―――大陸各地で悪さしていたが、最大の被害者は我が国でな。連中に止めを刺してくれた事も改めて礼を言いたかったのだよ!」
「い、いえ……当然の事をしただけですから。それに自分達の貢献などほんの些細なもので―――」
真剣な表情で言ったロックスミス大統領の言葉を聞いたロイドは謙遜した態度で説明しかけたその時
「わっはっはっ、謙遜は止めたまえ。何でも警備隊すら操られていた危機的状況だったそうじゃないか?そんな中、1人の少女を守って邪悪な教団に立ち向かった……いやはや、中々出来る事じゃない!」
ロックスミス大統領は笑いながら感心していた。
「いや……本当に恐縮です。」
「過分なお言葉、痛み入ります。」
「実際、あの事件が下手に転んだら大変なことになっていただろう。IBCも邪悪な教団に占拠され、国際貿易と金融がストップする……―――そうすれば共和国経済にも深刻なダメージだったに違いない。」
「……!」
「………それは。」
「ふーむ、そうなると君達には勲章でも贈らないと格好がつかんかもしれんなぁ。よし、帰ったらすぐにでも豪勢なのを手配させてもらおう!」
「い、いや……!ちょっとお待ちください。」
「自治州での事件なのに共和国政府から勲章をもらうのはちょっとおかしいような……」
「マクダエルのじーさまからも既に表彰状を貰ってるしなぁ。」
ロックスミス大統領の提案を聞いたロイドは慌て、ティオはジト目で言い、ランディは疲れた表情で答えた。
「なに、何もおかしい事はない。―――クロスベルの問題は即ち、宗主国である我が国の問題だからなぁ。」
「……っ……」
「……………」
「……閣下……」
そしてロックスミス大統領の言葉を聞いたロイドとリィンは真剣な表情をし、エリィは不安そうな表情で見つめた。
「ハッハッハッ。そんな顔をするもんじゃない。”鉄血宰相”や”聖魔皇女”にも呼ばれておるのだろう?もう少し話したい所だがそろそろ行くといいだろう。―――ああ、勲章は必ず手配するから楽しみに待っててくれたまえよ?」
その後ロイド達は部屋を出た。
「―――お疲れ様でした。オズボーン宰相とリフィア皇女のお部屋は反対側になると思います。」
「……あ、どうも。」
「わざわざありがとうございます。」
「いえ、それでは。」
ロイド達に助言した将校は部屋の中に入った。
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