第6話 火に油を注ぐ
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ソンを問い詰める。
しかし、それに対応したのはエジソンでは無く士郎だった。
「自分でボロ出して引っかけたって、横暴も良い所だろう?」
「うるさいわね!部外者は黙ってなさいよ!これは私とトーマスさんお問題なんだからね」
「ほぉ・・・。家主であり、食卓を統べる俺にそんなこと言うなんて、随分いい度胸だな?藤姉・・・!」
「ヒィイイイ!!?」
『南無・・・』
「彼女は親のとってはいい娘であり、友にとっては良き友人であり――――」
口を滑らせて衛宮邸でのルールを破った大河は、剣呑な空気を纏った笑顔の士郎に怯える。
そして百代とシーマは合掌。
エジソンは神父宜しく十字を切る。
まだ一週間も経過していない新人2人+1人の計3人とも、慣れた対応をする。
取りあえず3人は、首根っこを掴まれたまま何処かに引きずられて行く大河を黙殺する。
「誰か助けてぇえええええ!!?」
しくじった野獣の命乞いも聞かないふりして朝食を進めるのだった。
しかしこの何時もの光景になりだしたイベントのせいで、その時誰も聞いていなかった。
テレビから流れて来るニュースの情報に。
『――――昨夜未明の〇〇県〇〇市内の民家で、家族全員の変死体が発見された模様です。外傷も一切見られず、屋内の空気も煙などは微塵たりとも無いとの事で、警察は調査を進めているようです。ただこの様な件はここ数年程前から世界中で度々同様に何十件以上の変死体が発生している事から、謎が謎を読んでいるとも言われているそうです。続きましては――――』
この件で、士郎自身が関わる事になるとも知らずに。
−Interlude−
今日の百代は風間ファミリー達とでは無く、士郎とシーマと登校している。
3人の立ち位置としては士郎が真ん中に居る為、先程からシーマを女の子だと勘違いしている通行人達にとっては、2人もの美少女を誑かして公共のど真ん中で両手に花の状態を作り、侍らせた上に見せびらかしている屑野郎――――。
(何だあの野郎ッッ!)
(美少女は皆のモノだろうがッッ!)
(こっちは普通の女たちにもキモがられんのにィッッ!)
(それを2人も侍らせてるなんて、この世に神は居ねえのかッッ!!)
(視線だけで人を呪殺出来無いかなぁ?)
(今はせいぜい調子に乗ってろや!但しっ)
(月夜だけだと思うなよッ・・・!)
――――そんな妬み辛みと言う名の誤解を抱いて、士郎のみを血涙を流すように睨み付けて殺気を送っている者達も中には居た。
これにより士郎は悪寒を感じ、周囲を見渡す。
「!?」
「いきなり如何した?」
「・・・・・・・・・いや、何でもない」
そう気を取り直して投稿を再開し
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