一話 繰り返す四日間
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「……」
「そんな恐い顔しなくても大丈夫だよ。私は君に興味はないからね。
取って食おうとか、君で遊んでるとか、そんな気は全くないから」
魔女は俺に対して全く興味はないようだ。
言葉から、俺に対する態度から感じ取れる。
「さて、話を戻すけど。
君は────」
「知ってるよ、漫画で読んだ事あるし」
「漫画……?
それは書物かな?」
聞いたことのない単語に魔女は興味を持った様だ。
「あぁ、俺の元いた世界で超有名な本だぜ!」
ナツキ スバルは無理矢理テンションを上げた。
思い出せない記憶の事もあるけど今はこの状況を把握しないと。
「まぁ、知っているなら話を進めやすくていいけどさ」
「で、お前って何の魔女?」
「む、お前って何さ。
私は君より歳上なんだけど……」
「おっと、その言葉から察するにこの世界にも歳上を敬うがあるのね〜へぇ、そうなんだー」
「急に態度が変わったと思ったら口調まで……まぁ、さっきよりはマジだけど」
そして魔女は『見えざる手』らしきものを使って椅子を持ってきった。
「まぁ、座りなよ。
私が座ってるのに君が立ってるのはねぇー」
────ペテルギウスと同じだ。
それと似た何かと最初は思った。
だが、数回あれを見て分かった。
アレはペテルギウスの使っていた『見えざる手』だ。
「どうしたの?
早く座りなよ」
「あぁ、そうさせてもらうぜ」
警戒しつつ、俺は椅子に座った。
すると見えざる手からティーカップを差し出された。
「うぉ!?」
突然の見えざる手に俺は恐怖しすっ転んでしまった。
見えざる手。
あの手にいい思い出なんてない。
あるのは激痛と苦痛……そう考えると俺は目の前の魔女を嫌悪しそうになる。
コイツはペテルギウスじゃない。
でも、それと同じ手を持っている。
数回、奴の手で殺された記憶が蘇る……。
俺を殺したのはコイツじゃない。
でも、あの手と同じ手を持ってる……恐怖……怒りを感じながら俺は椅子に座り、ティーカップを受け取った。
「どうしたの??」
「……」
「あっ。もしかしてびっくりした?
」
「……」
「無言で、それにそんな眼差しでコチラを見つめられも……ねぇ」
はぁ、っと魔女は溜息を付き。
俺の持つティーカップにお茶を注いだ。
勿論、自分の手ではなく『見えざる手』で。
「お前、この手は……?」
「またお前って……あっ。
そう言えばまだ名乗
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