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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第40話
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景色を見せてもらうと、ディーターの通信に首脳陣が到着したと連絡が入ったのでロイド達は警備に入り、ディーターは首脳陣と共に会議を始めた。



〜会議室〜



会議室には各国の首脳陣、ディーターやマクダエル議長、イアンがそれぞれ席についており、さらにアリオスが窓際で警備をしていた。

「議事進行は僭越ながら私、ヘンリー・マクダエルが行わせていただきます。会議は一度休憩を挟んで、約5時間を予定しております。ただし進行次第では多少の延長はありえますのでよろしくご了承ください。それと―――会議に際して2名のオブサーバーに参加してもらっています。イアン・グリムウッド弁護士。クロスベルのみならず周辺諸国で活躍している法律専門家です。国際法・慣習法にも通じているため本会議への参加を要請しました。」

「初めまして……イアン・グリムウッドです。」

マクダエル議長の紹介を聞いたイアンは席から立ち上がって自己紹介した。

「ほう、あなたが有名な”熊ヒゲ先生”か。」

「ふむ、人権問題などにも積極的に関わられているとか。」

「ふふ、よろしくお願いします。」

「はは……誠心誠意、務めさせていただきます。」

イアンの自己紹介を聞くとオリヴァルト皇子は興味深そうな表情をし、アルバート大公は頷き、クローディア姫は微笑んだ。

「遊撃士、アリオス・マクレイン。やはり周辺諸国で多大な功績を上げていることで知られています。遊撃士協会と言う中立的立場から本会議の安全を保障してもらうため、参加を要請しました。」

「アリオス・マクレインです。お見知りおきを。」

そして続けてアリオスは軽く会釈をして名乗った。

「ハハ、”風の剣聖”だったか?共和国でも何度か君の名前は耳にしておるよ。」

「帝都でもたまに聞きますな。かのクロスベルの地に風をまとう”剣聖”ありと。」

アリオスが名乗るとロックスミス大統領は笑いながら言い、オズボーン宰相は口元に笑みを浮かべて呟き

「余も聞いた事があるぞ。クロスベルの”真の守護者”と称されるクロスベルの”英雄”と。」

「―――そしてS級ランクに最も近いと言われるA級正遊撃士―――あの”ブレイサーロード”ファラ・サウリン卿と並ぶ遊撃士にして”最強”と呼ばれる遊撃士にして”剣聖”と名高いカシウス准将の弟弟子…………フフ、心強い護衛ですね。」

リフィア姫は口元に笑みを浮かべて言い、リフィア姫の話を続けるようにレン姫は説明をした後上品に微笑み

「……恐縮です。」

各国の首脳達の称賛の言葉にアリオスは静かな笑みを浮かべて目を伏せて答えた。

「それでは早速となりますが、各議案の検討に入りましょう。提議者、ディーター・クロイス市長。説明と補足をお願いします。」


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