第39話
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「確かにビルの構成図があれば死角を狙えるかもしれませんね……」
ノエルは考え込んでいた。
「もちろん、偽装情報の可能性もあるでしょうが……やはり明日、オルキスタワーで何かが起きる可能性は高くなったと言えると思います。タワー周辺の警備でもいいので参加させてもらえないでしょうか?」
「クク、なるほどな。ダドリー、どうだ?」
「俺はいいと思うぞ?」
「ふう……まあ、いいでしょう。―――明日の正午ちょうどにオルキスタワー1Fに来るがいい。予備の警備要員として通商会議の現場に入れてやる。」
セルゲイとヴァイスに言われたダドリーは溜息を吐いた後ロイド達に言った。
「え……」
「おっと、会場の方かよ。」
「へえ……気前がいいね?」
「フフ、昔の貴方とは大違いね。」
ダドリーの話を聞いたロイドとランディは驚き、ワジとルファディエルは静かな笑みを浮かべた。
「カン違いするな。あくまで予備の要員としてだ。市長暗殺未遂事件でも偶然とはいえ役には立ったし、導力ネットに詳しい人間もいる。万が一の保険程度だからせいぜい弁えておくがいい。」
「りょ、了解しました!」
「謹んで拝命します!」
「フフ、みんな頑張りなさいね。」
「え………」
「エルファティシアさん達は参加しないのですか?」
エルファティシアの言葉を聞いたエリィは驚き、リィンは尋ねた。
「ええ。私やヴァイスハイト達は貴方達とは別行動よ。」
「……………一体何をするつもりですか、局長。バニングスからルファディエルの策の話の件を聞きましたが、まさか本当に実行するおつもりなのですか?」
エルファティシアの答えを聞いたダドリーは真剣な表情でヴァイスを見つめて尋ね
「ああ。―――既にギュランドロス達やセリカ達にも話を通し、それぞれから了解の意を取れてる。これで明日は完璧な布陣で挑める。―――ロイド、感謝するぞ。これほどまでの策略家と共にいる事に。」
「は、はあ……?」
「ええっ!?」
「や、やっぱり局長の話に乗ったんですか、司令〜………」
ダドリーの言葉に頷いた後自分を見つめて言ったヴァイスの言葉にロイドは戸惑い、エリィは驚き、ノエルは表情を引き攣らせた後溜息を吐き
「え……?セリカさん達……?あの、一体どういう話になっているんですか??」
ティオは不思議そうな表情をした。すると
「フフ、後でロイド達に説明してもらいなさい。……そうそう、ティオ。せっかく帰ってきたのなら、ちょうどいいわ。明日、私や局長は別行動をするから、その時に将軍とラテンニールの力を貸してもらってもいいかしら?後、エリィはメヒーシャを、ランディはエルンストの力を貸してもらっていいかしら?
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