第38話
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「―――とんだ場面に居合わせたようだな。」
なんと銀が出入口から現れた!
「あんたは……!」
「あ、あの時の……!」
「”銀”……!」
「……取り逃がしたか。どこのネズミか知らんが相当、抜け目がないようだな。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!ここにいたハッカーは”黒月”の関係者なのか!?」
銀が呟いた言葉を聞いたロイドは驚いた後尋ねた。
「いや、縁もゆかりも無い者だ。おそらく”赤い星座”とも関係があるわけではないだろう。」
「なに……!?」
「なんでアンタにそんなことがわかるってんだ?」
銀の推測を聞いたロイドは驚き、ランディは目を細めて尋ねた。
「フフ、”黒月”と”赤い星座”、”ラギール商会”は既にそれぞれ監視体制に入っている。少なくとも、そのハッカーとやらはそれぞれに属していないはずだ。―――どうやら通商会議に何か思惑がある者のようだが。」
「……!」
「端末に残っていたオルキスタワーの図面……」
「なるほど……まさに明日の会議の場所だね。」
銀の話を聞いたロイドは表情を厳しくし、エリィは呟き、ワジは納得した様子で頷いた。
「………………―――会うのはこれが初めてか。クロスベル警察、捜査一課、アレックス・ダドリーだ。」
一方ダドリーは考え込んだ後名乗った。
「フフ……噂はかねがね。通商会議の警備と新たな上層部となった”六銃士”達には色々苦労しているようだな?」
「フン、どこぞの組織を始め、怪しげな連中が跋扈しているのでな。それと局長達には手を焼かされるが、前局長達と比べれば天と地の差だ。どうやらこちらの知らない動きに色々と通じているようだし……ここは一つ、警察までご同行願って話を聞かせてもらおうか?」
銀に尋ねられたダドリーは鼻を鳴らして答えた後武器を構えて銀を睨んだ。
「ダドリーさん……」
「おいおい……マジかよ?」
ダドリーの言葉を聞いたロイドとランディは驚き
「フフ、何の容疑で?クロスベルの刑事法に接触した覚えは無いのだが。」
銀は静かな笑みを浮かべて尋ねた。
「なに、任意の事情聴衆だ。後ろめでたい事がないならぜひ来ていただこうか―――!」
そしてダドリーが銀に向かって突撃したその時、銀の姿は消え、銀がいた場所には符が残っていた!
「フン……」
銀が消えた事にダドリーは鼻を鳴らし
「……いつの間に。」
「へえ、符術を使った分け身ってやつか。」
「………さすがは”東方の魔人”と恐れられているだけはあるな……」
ティオとワジは驚き、リィンは真剣な表情で呟いた。
「フフ……今宵はこれでさらばだ。また近いうちに会えそうな
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