第37話
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ダドリーは顔に青筋を立てて尋ねた。
「す、すみません。」
ダドリーの言葉を聞いたロイドは慌てて謝罪し
「キーアちゃん、この人はダドリーさんといって………」
エリィはキーアに説明しかけた。すると
「うんっ、ダドリー!ひさしぶりだねー。元気だったー?」
キーアは無邪気な笑顔を見せてダドリーに尋ね
「フン、一課の捜査官たる者、体調は常に万全にしている。―――じゃなくて!呼び捨ては止めるがいい!」
尋ねられたダドリーは静かな笑みを浮かべて答えたがすぐにある事に気付いてキーアを睨んで注意した。
「えー、ダメなのー?じゃあ、ダドリーおじさん?」
「誰がオジサンだ、誰がっ!」
そしてキーアが呟いた言葉を聞いたダドリーは突込んだ。
「ま、まあまあ。」
「はは、子供にしてみりゃ、十分オジサンだよなぁ。」
「それでキーア。なんの用なんだい?」
「あ、そうだった。えっとね、ロイド達に通信が入ってるよー?」
「通信が?」
「あら、通信器のベルは鳴ってなかったみたいだけど……」
キーアの話を聞いたロイドは不思議そうな表情をし、エリィは意外そうな表情で言った。
「あ、フツーのじゃなくてカオが出て来るほう。」
「端末の方か……キーア、よく操作がわかったな。」
キーアの説明を聞いたロイドは驚き
「でも、それだとしたらティオすけか?夕方連絡してきたみてぇだが。」
ランディは意外そうな表情で尋ねた。
「ううん、ソバカスのヒト。何だかカオが赤くなったり青くなったりしてるけどー。」
その後ロイドは仲間達と共に端末に向かい、通信を始めた。
「――遅いっての!まったく、いつまで待たせんだよ!」
「はは、悪い。それにしても久しぶりだな。元気でやっているの―――」
「あーもう、そんな挨拶はいいっての!アンタらに至急、頼みたいコトがあるんだ!今からボクのベースを見てきてくんねーか!?」
「え……」
「ベースって……あなたが寝泊まりしていた?」
通信相手―――ヨナの話を聞いたロイドは驚き、エリィは尋ねた。
「ああ、ジオフロントB区画の第8制御端末のある場所さ!昨日から今日にかけてあの端末を勝手に使っているヤツがいるみたいなんだ!」
「勝手に使ってるって……」
「一体どうしてそんなことがわかったの?」
「つーか、ヨナ公。勝手に使っているのはお前だって同じじゃねーか。」
「そ、それはともかく!ボクの留守中、あの端末には強力なプロテクトをかけたんだ!それで、万が一それが破られたら導力ネットの遠隔接続実験の時にアラートを送るようにしてて……そのアラートが今日来てんだよ!」
「それは……」
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