第37話
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かったぜ。」
「ハ、ハハ…………(元・エレボニア人としてふ、複雑だ……あんな変わった性格をしている人がエレボニアの皇族だなんて……)」
笑顔で言ったランディの言葉を聞いたリィンは苦笑し
「失礼よ、ランディ。確かに愉快と言うか……とても軽妙な方ではあったけど。」
エリィはランディを見つめて注意した後口元に笑みを浮かべた。
「でも、色々なことをよく考えてる人だとは思う。あの護衛してた少佐もかなりの腕前だったみたいだし。」
「それに、クローディア姫とユリア准佐は素敵でしたね………!姫殿下は気さくだけど気品があってユリア准佐はもう凛としてて……!」
「ふふ、ちゃんと妹さんの分までサインを貰えたみたいじゃない?」
興奮している様子で語るノエルにワジは静かな笑みを浮かべて尋ね
「ど、どうしてそれを……」
尋ねられたノエルは驚いた。
「……まったく。まあいい――――テロリストの存在や両国の思惑がわかっただけでも収穫というものだ。少々、明日の警備シフトを調整した方がいいかもしれんな……」
その様子を見ていたダドリーは呆れて溜息を吐いた後真剣な表情で言った。
「やはり正念場は明日……『通商会議』の本番ですか。」
「ああ、明後日の午後には首脳達も帰国する……何かあるとしたら明日の可能性が高いだろう。」
「たしか……会議は昼からでしたね?」
「ああ、午後1時からオルキスタワー35Fにある『国際会議場』で行われる。それから一度休憩を挟んで夕方くらいまで続く予定だ。」
「となると、その会議中、首脳連中を守り抜けばいいのか?」
「いや、オルキスタワー内部には万全の警備体制が敷かれている。ビル自体のセキュリティもあるし、会議中はむしろ安全だろう。」
「加えて会場警備にはアリオスも参加する予定だ。それもギルドの立会いとして通商会議の場にいるそうだから安心といえば安心だな。」
「そうなんですか……」
「となると、会議の前後が一番危ないかもしれませんね。」
セルゲイの話を聞いたエリィは明るい表情で頷き、ノエルは考え込み
「タワーから出てきたところで遠くからターンって狙撃とかね。」
ワジは静かな笑みを浮かべて意見を言った。
「正直、それが一番恐いパターンではあるよな……」
「狙撃された場合、防ぐ方法がないしな……」
ワジの意見を聞いたロイドが疲れた表情で、リィンが真剣な表情で言ったその時
「ねえねえ、ロイドー。」
キーアが部屋に入って来た。
「あ、ぶすっとしたオジサンだ!」
ダドリーを見たキーアは声を上げ、キーアの言葉を聞いたロイド達は冷や汗をかき
「……相変わらず躾がなっていないようだな?」
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