第17話 カルバート共和国
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ー。あまり猟兵だって事は話しちゃだめだよ。中には猟兵を嫌う人達も沢山いるんだから」
「ん、ごめん。反省する……」
「よろしい」
僕達は団長達と比べて顔が割れて無い為猟兵だって事は気付かれにくい。だから団長からは不用意な発言は余計な火種を生みかねないから気を付けろと言われている。
ミスをしてしょんぼりするフィーの頭を撫でながら女の子に話しかける。
「そういえば助けてもらっておいて名前も言ってなかったね、僕はリィン・クラウゼル。この子は妹のフィー・クラウゼルっていうんだ、よろしく」
「……よろしく」
「私はリーシャ・マオと言います」
「リーシャ、僕達は明後日まではここにいるから何か困ったことがあったら言ってよ。力になるからさ」
「ええっ、そんな悪いですよ……」
「いやいいんだ、さっきフィーも言ったけど僕達は受けた恩は必ず返す。だから気軽に言ってよ」
「なら……明日お店に来てもらってもいいですか、お客様として」
「それくらいならお安い御用だよ」
「うん、楽しみにしている」
「ふふっ、それじゃあ私はこれで失礼します」
「じゃあお休み」
「バイバーイ……」
リーシャはそう言って去っていった。
「いい人だったね」
「そうだね……ふぁ〜……今日は色々あって疲れたよ」
「なら早く寝ちゃおうか、今日も一緒に寝ていいよね?」
「いいけど……そろそろ一人で寝てもいいんじゃないか?」
「嫌」
「そうですか……」
因みに部屋に戻るとカイトが遅い帰りだったな、とからかってきたのでチョップをかました。不フィーは「ん、逢引してきた」と冗談を言ったが僕がはいはい……という態度を取ると怒ってしまった。年頃の女の子って気難しいんだね。
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