第17話 カルバート共和国
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ていく?いくつか屋台もあるみたいだし」
ここら辺には東方料理が手軽に食べられる屋台が沢山並んでいた、丁度いいからここでご飯をたべていこうかな。
適当に屋台を周って品物買ったけど流石は東方の料理と言った所か、西ゼムリア大陸では見なれない食べ物が殆どだ。
「はむ……ん、この肉巻き入りのちまき丁度いい感じの量で食べやすいな」
「もぐもぐ……豚こま御飯っていう食べ物も美味しい……」
今まで食べたことなかったけど東方の料理も美味しいね、クセになりそうだよ。
「けぷっ……お腹一杯……」
「一杯ずつなら多くはないけどこれだけの種類を食べれば結構な量になるね。でもフィーもよく食べるようになったんだ、昔は小食だったのに」
「早く成長したいから猟兵になってからはそれなりに食べるよ、目指すはマリアナみたいなボン・キュッ・ボンだから」
「姉さんクラス……」
不意にフィーがマリアナ姉さんのようなプロポーションになったことを想像してみる……うん、想像できないや。
「リィン、どうしたの?」
「あ、何でもないよ。あはは……」
いけないいけない、妹で変な事を想像してるなんてバレたら兄としての威厳が無くなっちゃうよ。
「最後にこれを食べて完食……いただきます」
「まだ食べるんだ……」
フィーが最後に残っていた豚バラ肉のバーガーを食べ始めた。はむはむと小動物みたいに食べるフィーはとても可愛かった、半分ほどバーガーを食べるとフィーは食べるのを止めた。
「フィー、どうかしたの?」
「……お腹一杯」
ああやっぱり食べきれなかったか。あれだけの量の御飯を食べたんだから無理はない、むしろよくあそこまで食べたなぁと思うくらいだ。
「やっぱり食べきれなかったか、無理はしないほうがいいよ」
「……でも勿体ない」
確かにこのまま捨ててしまうのは実に勿体ないな……あ、そうだ。
「じゃあさフィー、残った分は僕にくれないか?」
「リィンが食べるの?」
「うん、フィーの食べっぷりを見ていたら少し小腹がすいちゃって……」
美味しそうに食べているフィーを見ていて僕もあれだけ食べたのにまた食欲がわいてきてしまった。
「ならはい、後はお願い」
「うん、じゃあ頂きます」
フィーから貰ったバーガーを一口食べる。うん、美味しい。
「……あ」
するとフィーが何かに気が付いたような表情を浮かべた。
「フィー、どうかしたのかい?」
「う、ううん、何でもない……(よく考えたらあれって間接ちゅーって奴じゃ……)」
フィーはそう言って顔を背けた。突然顔を伏せるなんてどうしたんだろうか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ