第17話 カルバート共和国
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ィスの胴体を斜めに切り裂き消滅させる。僕は刀を鞘に戻して一息つく。
「終わったね。ナイスフォローだったよ、フィー」
「ブイ」
はにかみながらブイサインを向けるフィーに僕もブイサインで答えた。
「二人とも、いいコンビネーションだったぞ」
「カイトもフォローありがとう」
「流石分隊長だね……」
「よせよ、これくらい誰でもできるって。それよりまだ護衛は終わってないから気は抜くなよ」
「「了解」」
再び辺りを警戒しながら僕達は先を急いだ。
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「終わったね……ふぁ……」
「報酬もしっかりもらえたし依頼達成だね、フィーもお疲れさま」
「眠い……」
カルバート共和国の首都『イーディス』に到着した僕達は依頼人を『東方人街』に送り届けることが出来た、もう時間も遅いし今日はこの街に止まっていく事にして僕とフィーは夜の東方人街を歩いていた。
ちなみにカイトは宿屋で休んでいる、一緒に来ないかと誘ったんだけど断られてしまった、行くときにしっかりとお姫様をエスコートしろよ、と言っていたけどどういう意味なんだろう?
「……ねえリィン」
「ん、何だい?」
「ふと思ったんだけど……遊撃士と猟兵の違いって一体どう違うの?」
遊撃士と猟兵の違いか……よし、これを機にフィーに色々教えておこう。
「そうだね、まず基本的な違いとして遊撃士は一つの民間団体なんだ。『支える籠手』の紋章を挙げその目的は民間人の安全と地域の平和を守ること、だから魔獣退治や民間人の依頼を受けるのが主な仕事だね」
「なるほど……わたし達猟兵はミラさえ貰えればどんな人でも仕事を受けるけど遊撃士は民間人を優先するんだね」
「そういう事だね」
「良く分かった、でもリィンって猟兵なのに遊撃士について詳しいね」
「そりゃ場合によっては対立することも多いから相手の事も知っておかないといけないよ、知ってると知らないじゃ大きな差になるからね」
「そっか、じゃあ今度色々教えて。私もっと猟兵として成長したい」
「分かった、知ってる限りの事は教えるよ」
フィーは凄いな、幼いのに向上心が高い。僕も見習わないと。
「そういえばこの街の人達ってあまり他の街では見かけないよね?黒髪とか多いし」
「カルバート共和国は東方からの移民を受け入れている国だからあらゆる異民族が集まった国でもあるんだ、まあそのせいで起きる問題もあるみたいだけど……」
「そうなんだ、難しいんだね」
クウ〜……
そんな話をしているとフィーのお腹から可愛らしい音が鳴った。
「……お腹すいたかも」
「そういえば夕飯がまだだったね、何か食べ
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