第17話 カルバート共和国
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団員だったんだけどこの2年間で出世して分隊長になったようだ。本人はゼノ達と比べれば……と謙虚気味だがこの西風の旅団の分隊長になれるだけでも相当凄いと思う。
「……リィン」
「ああ、前方に何かいるね……カイト」
カイトに合図して依頼人の周りに立つ、数は6……前方右側に4で左側に2……おそらく茂みに隠れているな。
「どうするカイト?」
「……二人はここで依頼者の護衛、俺が様子を見てくる」
「「了解」」
カイトが双剣を構えてゆっくりと前に進んでいく、僕達は何があってもいいように依頼者を守りながら武器を構える。
「……」
カイトが茂みの近くまで近寄ったその時だった、茂みから何者かが飛び出してカイトに攻撃した。
「ぐっ!」
咄嗟に身を伏せて攻撃をかわしたカイトは襲撃してきた存在を確認する。
「バイトウルフか、それに……」
バイトウルフが一体現れると更に魔獣が姿を現した。
「バイトウルフ二体にオニオカネが三体、そして……」
「エルダーマンティス……だね」
バイトウルフとオニアカネはまだいい、だがエルダーマンティスは厄介だ。奴の鎌は当たり所が悪ければ致命傷になりかねないからだ。
「グルル……ガアッ!!」
「ひいっ!」
一体のバイトウルフが依頼者に飛びかかろうとしたので魔獣の前に立ちふさがり攻撃を防ぐ。
「いいか、優先すべきものは依頼者の安全と例のブツを守ることだ。各自注意しながら魔獣を撃退しろ!」
「「了解!!」」
周囲に散開して、魔獣の撃破に向かう。
「クリアランス!」
フィーが双銃剣から銃弾の嵐を魔獣達に目がけて放つ、威力は低いが範囲は広く主に牽制に使われる技だ。
「はあっ!」
動きが鈍くなったバイトウルフを刀で切りつける、バイトウルフは悲鳴を上げながら消滅した。そこにエルダーマンティスが背後から鎌を振りかざして向かってくる、僕はしゃがんで鎌を避けて距離を取ろうとするがオニアカネ二体が毒の鱗粉をまき散らしながら突っ込んできた。
「クロスザッパー!!」
だがオニアカネ二体はカイトが放った×型の斬撃を喰らい消滅した。
「ありがとうカイト!」
もう一体のバイトウルフを僕が、そしてオニアカネをフィーが撃破して残ったエルダーマンティスに向かう。フィーが銃弾を放ち怯んだ隙に僕ががら空きになった右腕の鎌を切り飛ばした。
「キュアアアッ!!」
残った左腕の鎌で攻撃しようとするがフィーがそれを防ぎ僕は刀に炎を纏わせる。
「焔の太刀!!」
炎を纏った斬撃はエルダーマンテ
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