第17話 カルバート共和国
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「取りあえずは猟兵として活動することは止めない、だが体に異常が起きたら直に俺に言うんだ、いいな?」
「了解、必ず伝えるよ」
「ならお前も数日後から猟兵として活動してもらう、だが教団が再び接触してこないとも言えない、だから必ず分隊長クラスの人間とフィーを傍につける事、これがお前が猟兵として活動する絶対条件だ」
「分隊長は分かるけどフィーもですか?」
「あの子の気持ちも汲んでやってくれ、お前を守るために猟兵になったんだからな」
「……了解、僕もフィーを支えます」
今後の方針を決めた僕と父さんの話し合いはこうして折り合いがついた。
「あ、そうだ。そのレンって子の事はこっちでも探してみる」
「本当に?ありがとう父さん」
「後その子の話はフィーにもしておけ、絶対だぞ」
「えっ、どうして?」
「……どうしてもだ(フィーが焼きもちをしかねんだろうが……全くどうしてこいつは色恋沙汰に鈍いんだ?フィーが不憫に思えるぜ……)」
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
団長との話し合いから数か月が過ぎ僕はフィーと共に依頼を進めている毎日を送っていた。2年間猟兵の活動を停止していたが直に感を取り戻して依頼をこなしていった。そんなある日……
「ふぁ〜……」
とある商人に依頼された護衛中に温かい日差しのせいかつい欠伸をしてしまった、見られてないよね?
「リィン、気を抜いちゃダメ」
僕の背後を歩いていたフィーに叱られてしまった。
「あ、ごめんごめん。今日は日差しが気持ちいからつい……」
「油断大敵だって団長も言ってたよ」
「分かってるけど最近は忙しいからついね……」
「もうっ」
フィーと猟兵として活動して結構時間がたったけど彼女は猟兵として高いスキルを持っていた。戦闘では団長に教えてもらった双銃剣を巧みに操りスピードで敵を翻弄して戦うのが得意らしい、その速さは団でも群を抜いていて僕以上の速さを持っている。
また罠や奇襲も得意らしく森や崖といった入り組んだ場所では僕でも勝つのが難しい。まだ8歳だよね、自信無くしそう……
「どうしたのリィン、落ち込んでいるみたいだけど……」
「ああいや、自分の妹の凄さに改めて驚いてるだけだから……」
「?……よく分からないけどそれって私を褒めてるって事?」
「うん、そうだよ」
「……ふふっ、そっか。わたしはリィンに必要とされているんだ……♪」
何やら上機嫌になるフィー、僕何か言ったかな?
「お二人さん、夫婦漫才もいいが周囲の警戒を怠るなよ」
「ああごめん、カイト」
おしゃべりをしていたら分隊長のカイトに叱られてしまった。カイトは2年前は唯の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ