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ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
二の刻・青年期前半
第二十九話「悲しみの過去。歩みだす未来」
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出来なかった。

「さて、暗い話はここまでにしよう。あーー、お腹が減った。ご飯、ご飯」

そんな空気を吹き飛ばす様にリュカは明るい口調で叫ぶ。
すっかりと冷めてしまったが、食事を再開しようするリュカの膝にシーザーが飛び乗り、そして同じ様に彼の膝に座ろうとしていたスラリンがシーザーを睨みつける。

「何だよ、リュカの膝には僕が座るんだぞ」
「クオンクオン、クオオ〜ン」

いいえ、私よと言っているのか、シーザーは首を振りながらスラリンを無視しつつリュカの膝を独占する。

「どいてよーー!10年ぶりに会ったんだ、もっとリュカに甘えたいんだよ!」
「クオーン、クオン」

嫌よ、退かないわとシーザーはしがみ付いて膝に頬を摺り寄せ、そんな小競り合いを見ながらも村人達、そしてヘンリーも笑い声を上げていた。
確かにこの10年間は辛い日々の連続だった、しかし嘆いてばかりもいられない。
過去を無かった事には出来ないが、自分達にはまだ未来がある。
その未来を明るい物とする為にも歩き出さなければならないのだから。


=冒険の書に記録します=


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