第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#21
戦慄の暗殺者Z 〜Emerald Explosion〜
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している。
故に、本体の精神力と技術力次第で、
どんなスタンドでもソノ潜在能力を自在に引き出す事が可能なのだ。
その法則一点にかけて、生まれついてのスタンド能力者、
云わばスタンドのエキスパートである花京院 典明の右に出る者はいない。
輝く翡翠結晶の放つ光が花京院の全身を充たしていき、
やがてその姿は煌めきによって神聖なエメラルドのシルエットと化す。
その中心部分でスタンド、ハイエロファント・グリーンが周囲を廻る
夥しい数の結晶弾を更に、爆発的威力を以て全方位へ一斉総射する為
構えた両掌で能力発動のスタンドパワーを集束し始める。
そして花京院は、無駄のない動作で拝火教徒のような印を
左手を肩口、右手を脇腹の位置に置き厳粛な流法の構えを執る。
その構えと同時に聖法を司る幽波紋
『法 皇 の 緑』は
爆発的パワーの余剰エネルギーでゆっくりと宙に浮き始める。
「ッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
そこに至ってようやく危機感を抱き始めたのか、
或いはたった一つの存在が放つ巨大なプレッシャーに気圧されたのか、
大軍の包囲網が徐々に後退し始める。
しかしそれより速く、花京院の壮烈な声が空間全域に木霊した。
「気づいた時にはもう遅いッッ!! 異界の “狩人” の下僕共ッッ!!
己が欲望の為だけに罪無き人々を無惨に喰い散らかしッ!
その嘆きすらも忘却の彼方に消し飛ばした赦し難き数多の 「罪」 ッッ!!
己が 「死」 を以て今こそ全霊で償えッッ!!」
空間を揺るがすかのような、鉄の反響で体育館全域に轟く断罪の宣告。
「くらえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ―――――――――――――――ッッッッ!!!!」
花京院の叫びと同時にスタンド、ハイエロファント・グリーンの両掌に集束した
エメラルドのスタンドパワーが、爆発的エネルギーを円周上に放出するため
畝るように凝縮し始める。
そして、宙に浮くスタンドの足下が花京院の視線と重なった時、
空間を軋ませる両腕が左右に高速で押し拡げられた。
「――――――――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!」
閃光を伴い放射状に弾けるスタンドパワーと共に、
射出される結晶爆裂弾の存在を刻み付ける流法名。
それは、哀別の言葉。
生まれて初めて出来た、
異世界の友人に対する最後の 餞《はなむけ》。
聖光寂寞。覇翔の浄裁。
聖法の流法。
『エメラルド・エクスプロージョンッッッッ!!!!』
流法者名−花京院 典明
破壊力−A(廻転結晶により無限に増大)スピード−A(廻転結晶により無限に増大)
射程距離−A(廻転結晶により無限に増大) 持続力−A
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