第6話
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「あ、ひょっとして手紙に書いてあった……?」
その時リィン達に気付いた少年―――トーマは目を丸くし
「ああ、オレと同じクラスの仲間達になる。」
「えっと、初めまして。ガイウスあんちゃんの……じゃなくて、ガイウスの弟のトーマっていいます。こちらは妹のシーダとリリ。」
「は、初めまして……」
「あんちゃんのお友達〜?」
ガイウスの説明を聞いたトーマは妹達と共に自己紹介をし、リィン達を見つめた。
「はは……初めまして、リィンだ。」
「アリサよ、よろしくね。」
「レンよ。ふふっ、みんな可愛いわね。」
「ユーシスだ、よろしく頼む。」
「うわ〜……帝国のヒトって感じだなぁ。」
リィン達が自己紹介をするとトーマは興味ありげな表情でリィン達を見回した。
「フフ……よき友に恵まれたようだな。」
その時民族服を着た男性と女性がガイウスに近づいてきた。
「父さん、母さん。ただいま戻りました。」
「ふふ、お帰りなさい。―――皆さんも初めまして。ガイウスの母、ファトマです。」
「お、お母さんっ!?」
「あら♪レンのママみたいにとっても綺麗で若く見えるわね♪」
ガイウスの母―――ファトマの見た目があまりにも若い事にアリサが驚いている中レンは笑顔を浮かべてファトマと自身の母であるレナの容姿を思い浮かべてファトマと比べ
「ふふっ、お上手ね。」
レンの褒め言葉を聞いたファトマは微笑みながらリィン達を見つめた。
「―――ガイウスの父、ラカン・ウォーゼルだ。よろしく頼む、士官学院の諸君。」
「はい、こちらこそ。」
「よろしくお願いする。」
「さて、客人用の住居を離れに用意しておいた。積もる話もあるだろうがひとまず荷物を置くといい。じきに日も暮れる……我が家で夕餉にしよう。」
その後ラカンに用意してもらった住居に荷物を置いたレン達はウォーゼル家の好意によって夕食をご馳走になり始めた。
〜夜・ウォーゼル家〜
「とっても美味しいわ……」
ウォーゼル家が用意した郷土料理の美味しさを味わうようにレンは口の中に入れた食べ物をゆっくりと噛みしめながら味わい
「これ、どんな風に味付けしてるんですか!?」
アリサは興味ありげな表情でファトマに尋ねた。
「キジ肉を、岩塩と香草で包み焼きしてるの。帝国の方の口には合わないかもしれないけど。」
「とんでもない……どれも凄く美味しいです。この炙った串焼きも味が深くて美味いなぁ……」
謙遜している様子のファトマの言葉に首を横に振って答えたリィンは串焼きを美味しそうに食べた。
「あ、それはカバブっていう羊肉を串焼きにした料理で
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