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ては無事に救われて、八神家は保護観察処分の管理局従事ってことで管理局に入った』

『八神部隊長を助けるために、ルシルさんや副隊長たちは次元世界に戦いを挑んだんですね』

『確かに八神部隊長を大事に想っていたからこそ出来る行動ですよね』

『でもこれで納得できました。八神部隊長とルシルさんが事務的な話をしていたんですよ。その時、他の隊員が八神部隊長とルシルさんを見て、仲の良い姉弟だったのに六課ではあんなつまらない会話しか出来ないんだな、って寂そうに言ってたんで』

エリオがそう言ったのを締めに、念話でのお喋りは終わり。それぞれが持ち場の警備に専念する。わたしも受け持ったルートを巡回する。そんな中で、『あの、アリシアさん』スバルから念話が入った。

『どうしたの? スバル』

『あの、さっきのルシルさんの話でちょっと訊きたいことが・・・』

『うん。わたしに教えられることなら・・・』

『ありがとうございます。それで、その・・・ルシルさんのご家族を殺害した犯人は今、どうなってるんですか・・・?』

『現在進行形で、ルシルは救ってるよ』

ルシルの言い方をそのまま使ってみた。ルシルは“エグリゴリ”を倒すんじゃなくて、救う、って表現で撃破していってる。当然スバルは『救う? え? 逮捕の間違いじゃ・・・?』困惑してるっぽい。

『ルシルの家族を殺害したのは、ルシルの遠いご先祖が造り出した人型の魔法兵器でさ。元々はセインテスト家の味方だったんだけど、敵側に洗脳されて狂っちゃったって。それから何千年とソイツら――エグリゴリとセインテスト家の間で戦闘を続けた。ルシルは言ってた。洗脳されて望んでもいない破壊行為をしてるエグリゴリを撃破して救うことが、セインテスト家に生まれた者の存在意義なんだって・・・』

『・・・ルシルさんは、辛くないんでしょうか、悔しくないんでしょうか、悲しくないんでしょうか。自分の家族を殺されたのに、救えって責務を負わされて・・・』

スバルは少し黙った後、そう言ってルシルの心情を気遣った。スバルも母親を失っちゃってるからね。自分とルシルを重ねてるっぽい。

『それはわたしなんかが口にしていい答えじゃない。そればっかりはルシル本人に訊かないと。・・・ねえ、スバル』

『あ、はい・・・』

『そろそろルシルを許してあげてほしい』

スバルはまだルシルとちゃんと話せてない。クイント准陸尉が亡くなった原因をルシルに押しつけちゃった幼い頃のスバル。ルシルは今もクイント准陸尉の死に苦しんでる。そこにスバルからも避けられてるとなると、その精神的な負担は結構なものだと思うから。

『解って・・・るんです。ルシルさんが悪いんじゃないってことは。ずっと前から。でも、ルシルさんと話そうとすると、お母さん
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