夜道を歩く
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事もあり、顔を会わせにくいと感じてしまう。
「あら、聞いてはいたけれど、来ていたのね」
「おう」
「お前は風呂に行ったのか?」
「いや、俺は一人で入る。こんな体だからな」
「「………」」
ふむ、気を使わせたか。
しかしこう言うことも来たくない理由のひとつにあったんだよな。
「明日は…ん?」
「どうした…あれは…」
比企谷が口を開いた途端にある方向を向いたので、俺もつられてそちらをみた。
その方角には如何にも変装をしている様子の平塚先生が…。
「何やってんだよ…」
「っ…お前達…」
見つかった!とでも言いたそうな平塚先生は、暫く黙ると「ついてこい」と言って歩き出した。
俺達3人も、訝しげながら着いていくことにし、玄関前に駐車してあったタクシー乗って向かった先は―――
「ラーメンですか…」
屋台のラーメン屋に到着した。
「うむ!ここのラーメンが美味いと評判でな!」
誇らしげに胸を張る平塚先生。
そう言えばこの人夕食の時居なかったな。
「よし!では入るか!」
まるで何かに挑むように、俺達を引き連れた平塚先生は、店前の椅子に腰かけるのだった。
ホテル付近のコンビニ前。
俺、比企谷、雪ノ下の3人は、ラーメン屋からタクシーで送られ、途方にくれていた。
と言っても余りにも呆気ない時間に、余韻に浸る暇がなかったのだが。
「ラーメンなんて、初めて食べたわ…」
「あの人はラーメンにかなりの拘り持ってるからな…寧ろ初めてがハズレじゃなくて良かったと思うぞ」
確かに。あの旨味はかなりの修行を積んだとみた。
「取り合えず歩こうぜ。
さっさと帰らにゃ、部屋の誰かに捜索でもされそうだからな」
「おう…」
しかし、こうして歩くのも以外と新鮮な感じがする。
何時もの四人で其々組み合わせで歩く事は何度かあったものの、夜に出歩くと言うのも合わさり、普段ない心地よさと言うものが沸いてくる。
「……」
「?」
ふと、俺と比企谷の前を歩いていた雪ノ下が立ち止まり、信号の方か歩道の方かで視線をさ迷わせていた。
「(そういや方向音痴だっけか…)信号渡るぞ」
「そ、そう…」
俺は先導して信号を渡り、雪ノ下の前に出る。
比企谷は何故か前に出てこず、俺、雪ノ下、比企谷と言う順番で再び歩き始めた。
「…そう言えば鳴滝の妹もフラフラしてたな」
「陽菜のことか?あれはもう手を繋いでいないと危ういレベルだ」
「そうね…いつの間にかはぐれそうになっていたわ」
二人とも、恐らく由比ヶ浜の誕生日の件について言っているのだろう。
警備員に連れていかれた後、そんなことにな
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