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遊戯王GX 〜漆黒の竜使い〜
episode10
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「な、なんだコレは! 聞いてないぞ!」

☆4 + ☆2 =☆6

四つの星となった飛竜が二つのリングを通過し、同調を開始する。 炎丸と岩丸が唖然とした表情で見つめる中、リングの回転率は上昇し続け、光が撒き散らされる。
そして遂に回転数が最高点に達するとともに極光が光輪の中央を貫き、新たなドラゴンが生誕の産声を上げた。

「赤き魂、ここに1つとなる。王者の雄叫びに震撼せよ!シンクロ召喚!現れろ、〈レッド・ワイバーン〉!!」

〈レッド・ワイバーン〉
☆6 ATK/2400

流星竜に並ぶようにフィールドに降り立った赤い飛竜は鋭い眼光で炎帝を見据える。 気圧されるも二人は秘策があるのかすぐに余裕を取り戻す。

「そうか、これが噂の新たな召喚って奴か……だが、俺らには美寿知様から頂いた力がある! リバースカードオープン!永続トラップ〈連撃の帝王〉! その効果により、相手ターンでもアドバンス召喚が行える! 俺は〈炎帝〉リリース! 」

トラップカードの発動と共に炎帝テスタロスがその巨躯を覆い尽くすほどの業火に飲み込まれる。

「爆炎の力を宿し、生まれ変れ! 出でよ、〈爆炎帝テスタロス〉!」

〈爆炎帝テスタロス〉
ATK/2800

天を焦がすかのように立ち上る業火をかき分けるように現れたのは赤い剛腕。 そして、肩、胴体と徐々に姿を現したのは炎帝の頃の面影を残しつつも強大な力を手にした帝の姿。 爆炎帝が炎を散らしながら降臨した。

「アドバンス召喚に成功した〈爆炎帝〉の効果発動だ! 相手手札を確認し、一枚捨てる。 それがモンスターならレベル×200のダメージを与える。 さらに炎属性モンスターを生贄にしたことで追加で1000ポイントのダメージをお前に与える! さぁ、威力の増した爆炎をとくと喰らえ!」

勢いに乗った炎丸が威勢良く叫ぶ。 爆炎帝の手指が私へと伸ばされる。

「そう好き勝手されると……イラっとします。 墓地からトラップカード〈ブレイクスルー・スキル〉発動。 〈爆炎帝〉のエフェクトを無効にします!」
「ちっ、さっきの手札交換の時か。 抜け目ねぇな……」

チッ、と苛立たしげに舌打ちをする炎丸。 忘れてもらっては困るが今は私のターンだ。

「バトルです! 〈流星竜〉で〈爆炎帝〉を攻撃!」
「〈攻撃の無敵化〉! 〈爆炎帝〉をこのターンいかなる破壊から守る!」
「けど、切れ味は受けてもらいます!」
「ぐ、おっ……」

[炎丸・岩丸]
LP2800→2100

メテオ・ブラック・ドラゴンの強力な攻撃の余波が爆炎帝を突き抜け、炎丸たちへと及ぶ。 苦悶の声を漏らす彼らのライフは残すところ半分だ。

「カードを二枚伏せ、これでターンエンドです」


[レンカ・楓]

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