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艦隊これくしょん【幻の特務艦】
第十五話 横須賀へ
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!!赤城、加賀、紀伊、近江は後退して艦載機の発艦を!!そのほかの各艦は密集体形!!4人を庇うようにして防空射撃戦用意!!」
ビスマルクが叫んだ。暁、響、電、雷、夕立の5人が艦隊外縁部に散らばって、主砲を上空に構え、迎撃態勢をとった。霧島、榛名、金剛、プリンツ・オイゲン、ビスマルクは中心に位置し、主砲仰角を上げ、対空砲撃の準備をしている。
「行きなさい!」
ビスマルクが叫んだ。
『はい!!』
4人はうなずき合うと、内地に方向を変えて走り、ざあっと白波をたてて転進した。
「第一次攻撃隊、発艦してください!!」
赤城が叫ぶとともに盤石の構えで引き絞られていた弓から矢が大空に放たれた。
「艦載機がいるということは敵空母が近海にいるということ・・・流石に慎重にならざるを得ないわ。」
加賀が弓に矢をつがえながら冷静に言う。
「でも、私たち一航戦を甘く見ないで。鎧袖一触よ、心配いらないわ。」
その言葉と共に放たれた矢は無数の戦闘機と化して彼方の深海棲艦機に突っ込んでいった。
「姉様!」
近江の言葉にうなずいた紀伊も艦載機を発艦させた。
「烈風隊、発艦します!!」
近江も飛行甲板を水平にし、開口部から艦載機を射出させている。
「艦載機隊、各艦の援護を。お願いします!!」
発艦が完了した時、紀伊の電探に反応があった。
「電探に艦有り!4時の方向、距離70,000。」
「空母ですか?」
と、赤城。
「はい。空母・・・いえ、これは!?装甲空母姫が2隻!?戦艦ル級が3隻、それに超弩級戦艦級が1隻、重巡以下多数です!!」
それを聞いた艦娘たちはざわめいた。
「敵の大艦隊が、こんなところにまで?!」
「しかも装甲空母姫って、どういうこと!?」
「Shit!!これは誘い込まれしたネ!」
「それだけじゃありません。敵は超弩級戦艦を有しています。これは、本気です!」
「なるほど・・・・ここで私たちを撃破すれば、多少なりともヤマトに打撃を与えられるのみならず、心理的に動揺をも引き起こせる、そういうことね。」
加賀が顎に手を当ててつぶやいた。
「でも、まだ距離はあります。」
紀伊の言葉に皆は彼女を見た。
「先行する艦載機で私たちを足止めし、そのすきに一気に距離を詰めて撃破する作戦だと思います。ですから、艦載機を相手にせず、私たちは全速力で横須賀を目指します。」
「なるほど・・・敵はまだ主砲の射程距離にも入ってきていない、か。」
ビスマルクは顎に手を当てて考え込んでそうつぶやくとすぐに顔を上げた。
「紀伊の言う通りよ。艦載機は味方艦載機に任せ、私たちは全速力で横須賀を目指しましょう。いい?」
「ですが・・・いえ、そうですね。わかりました。」
赤城は何か言いたそうだったが、急に言葉を改めてビスマルクの意見に賛同した。
「防空戦
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