二人っきり!?
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だぞ、きっと。
「あの二人で依頼に行くなら、あんたたちはあんたたちで依頼を決めていいんじゃない?」
リオンさんから何かの依頼書を渡され、それに視線を落としている二人を見ていた俺とウェンディ。そんな俺たちに、シャルルがもっともなことを言うので、俺とウェンディはギルドのリクエストボードの前へと足を進めた。
「どれがいいかな?」
「う〜ん・・・」
妖精の尻尾もそうだったけど、蛇姫の鱗のリクエストボードにもたくさんの依頼書が掲示されている。討伐系などの前と同じような依頼から、レオンたちの出身の魔法学校の特別講師、他にも以前はあまり見たことがないような、珍しい依頼が所狭しと並べられている。
「あ、おかえり〜」
「どんな依頼だったの?」
俺たちが悩んでいると、後ろからセシリーとラウルが誰かに声をかけているのが聞こえる。一度そちらに視線を戻すと、そこにはリオンさんから解放されたレオンとシェリアが立っていた。
「あぁ・・・そのことでシリルとウェンディにお願いが・・・」
「「??」」
依頼で俺たちにお願い?つまりレオンたちと一緒に俺たちも仕事に行くってことかな?
「ウェンディ、シャルルとセシリー貸して!!」
そんなことを考えていると、ウェンディの手を取ったシェリアがキラキラした瞳でそんなことを言い出した。
「え?二人を貸しててって・・・」
「どういうこと?」
突然のこと過ぎて頭が追い付かない。なんだ?詳細を分かりやすく説明してほしいものだ。
「家出した子供を探してほしいって依頼なんだけど、森の中に入っていった可能性が高くて・・・」
「その子を見つけた時、俺とシェリアと三人で空から戻ってくるのがいいと思うんだ」
彼らが引き受けた依頼の内容を聞いて納得する。森の中は似たようなところばかりだし、迷子になりやすい。特にそのことはレオンはよくわかっているだろうから、あらかじめそのような対策を練っているのだろう。
「あれ?でも迷子なら私とシリルで匂いで探せるよね?」
すると、ウェンディがもっともなことを言う。彼女の言う通り、匂いでの探索は鼻がいい滅竜魔導士にとっては十八番だ。それなのに、なんでレオンたちを指名したのかな?
「その子の匂いがついてるものがあれば・・・な」
「「??」」
「家出した子供はね、自分のものもほとんど持って出ていったみたいだし、部屋にも消臭魔水晶がかけられてたみたいで、匂いが全然残ってないんだって」
「それにいなくなってから大分時間も経ってるし、いくらシリルたちでも難しいと思うぞ」
人の匂いは長時間は残留しない。長期間住み着いている場所ならわずかにでも残
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