二人っきり!?
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さんも同じようなことで悩んでいた気がするけど・・・
「シェリアならきっと似合うよ」
「まぁ、悪くはならないんじゃない?」
「きっと可愛くなるよ〜」
悩んでいる少女にその友と相棒たちが髪を伸ばすようにと進める。ウェンディもシェリアも髪が長い方が似合うような気がするし、俺も賛成だけど、ここは俺が言うよりこいつが言った方がいいんじゃないかな?
「レオンはどう思う?」
俺は自分の隣を歩くシェリアの幼馴染みに話を振る。彼は少し顔を上げ、髪が長くなったシェリアを想像しているみたいだ。
「うん、可愛いんじゃない?」
しばしの沈黙の後、ロングヘアのシェリアの姿を想像し終えたレオンは視線を前に戻しつつそう言う。
「えへへ/////じゃあ少し伸ばしてみよっかな」
大好きな彼から可愛いと言われたら、誰だってやってみようと考えるだろう。その後、先頭を歩く俺とレオンは今日はどんな依頼をやろうかと話し、ウェンディとシェリアはシェリアの髪が伸びてからの話題で持ちきりになっていた。
そして、それぞれの話がいいところまできたところで、蛇姫の鱗のギルドに到着する。
「・・・」
「?どうしたの?レオン」
ギルドに入ろうとしたその時、隣を歩いていた金髪の少年が不意に足を止める。急に止まった彼を見て、俺やウェンディたちは訝しげな表情をしている。
「なんか、嫌な予感がする」
「あら?あんたも?」
突然ため息をついて頭を抱えるような行動を取るレオン。彼の言葉に、ウェンディの足元にいたシャルルも同調していた。
「バカなこと言ってないで早く入って」
「後ろがつっかえるから」
「シャルルも早く〜」
あからさまにギルドに入りたくないといった顔の二人を、シェリアやラウル、セシリーといったメンバーが背中を押して中に入る。
「レオン、シェリア、こっちに来い」
「ほら見ろやっぱり」
俺たちがギルドに入ったと同時に、双神を呼び寄せる一人の青年。どうやらレオンが感じていた嫌な予感とはこれだったらしい。まぁ、この間リオンさんとひと悶着あったし、話しづらいと言えば話しづらいんだろうね。
「また勝手に仕事決められてるじゃんこれ・・・」
「いいじゃん!!お仕事お仕事〜♪」
他人に依頼を勝手に決められているのが嫌なのか、はたまたリオンさんが決めたと思われるからなのか、どんよりとした雰囲気のレオン。そんな彼の手を引き、シェリアは足取り軽く銀髪の青年の元に駆けていく。
「二人指名の依頼なのかな?」
「そうかもね」
離れていく彼らの背中を見て、クスクスと笑いながら見ている俺にウェンディがそう言う。何が面白いかって、レオンがあんなに落ち込んでる姿なかなか見られないからな。これは見もの
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